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キャリアハック #1: キャリアデザインに重要な3つのこと

キャリアデザインを行う際、ステージで考えると見えなかったものが段々見えてきます。マズローのピラミッドを使ってみましょう。

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(Source: マズローの欲求5段階説をこの上なく丁寧に解説する

今、あなたはどのステージにいますか?
日本に住んでいるほとんどの人は、生命と安全は確保されているので、3段階目のステージ「他者と関わりたい、集団に属したい」からスタートする人が多いかと思います。

本日は、どの業界、どの会社、どのチームに属したらいいか分からない、という方向けに3つのTipsをご紹介したいと思います。

1. 多種多様な業界、会社、ポジションを見て回る

筆者の場合、大学時代、7社でインターンをし、多種多様な業界の会社訪問、OB訪問を通して、どんな業界・会社が世の中にあるのかを大まかに把握することにしました。社会人がよく開催しているビジネス系のイベントで隅から隅まで挨拶をして回り、「今度、会社訪問させてください」とお願いすると大抵の大人たちは快諾してくれます。1日で100人と名刺交換した日もありました。

そうすると、就職先に求める最低必須条件なるものが段々浮かんできます。結婚相手に50の理想条件を求めるよりも、「これだけは譲れない!」という最低必須条件を3つ設けたほうが結婚生活はうまくいくのと同じことかもしれません。

必須条件:
[1]業界 → 世の中の縮図が分かる
世の中のことを知る重要性を痛感し、社会がどのように回っているのかをBirds-eye view(鳥瞰図)で学べる業界に身を置くことで効率的に世の中を学ぶことにしました。

[2]体制・カルチャー → 年齢・家柄で差別をされない
大手日系企業では、「親のコネで入社した社員が○○%いる」「出世競争では家柄差別がある」という話を何度となく聞きました。よって、年齢や家柄で差別されない体制やカルチャーが整っていて、新卒1年目から責任のある仕事を任せてもらえることを必須条件に入れました。

[3]利益率が高く、新しいことに挑戦する余裕がある
利益率(利益/売上高)が高い業界は、会社のキャッシュフローに余裕があるのでオフィス環境が良かったり、新規事業に意欲的だったり、社員研修への投資を惜しまなかったり、と色々なベネフィットがあります。また、1人あたり稼ぐ収益(会社の収益/社員数)が高い業界は、パフォーマンスに報酬が連動し、高い報酬が入社1年目からもらえることが多いです。


この3つの条件を満たしていて、年齢制限がなかったのが、外資系のA業界とB業界でした。
自分の能力とフィットから判断して、A業界に求められる超人的なロジカル頭脳よりも、B業界で求められるタフな精神の方が自分の能力に近いと悟り、B業界の1つに絞ることに。
その中で、米系・欧州系・アジア系の10社を見て回り、一番シビアでラーニングカーブが高そうな米系3社を本命にして就職活動を行いました。

また、1社目から2社目にキャリアチェンジする際の転職活動中には、10種類の業界を見て回り、今、各業界がどんな状況なのか、経営陣は何を考えているのかを面接中に聞いて回りました。転職活動の良いところは、新卒採用と違って最初の面接からポジションが高い人と出会えること。経営陣は、会社全体の経営戦略を把握しているので、色々なことを教えていただけます。

そんな中で当時、ひときわ際立つ会社がありました。六本木ヒルズ高層階にオフィスを構え、社内カフェテリアで1日3食無料提供され、自動販売機もエスプレッソもお菓子も無料。Music Roomで好きな時にピアノを弾いていい。どうやって収益を生み出しているのかが理解できないぐらい不思議な会社に出会うことができました。

何事も、実際に聞いて周り、訪問し、経験してみると、今まで見えてこなかったものが見えてきます。

行動するのが苦手な方は、本やインターネット、YouTubeで情報を収集する方法でも全く問題ないと思います。自分が苦なく実現できる方法を取ったほうが長続きするし、最大限の成果を出せるからです。


2. よりフィットするポジションに徐々にpivot(方向転換)していきながら天職を見つける

所属したいと思える業界・会社が決まったあとは、自分の興味と強み、スキルを考慮しつつ、この分野で勝負したい!と思えるポジションを探すのが次のステップです。私は1社目では「これだ!」と思えるポジションを見つけることができませんでしたが、2社目に転職して初めて方向性が見えてきました。

筆者の場合、13年間で6回、少しづつpivotを繰り返しており、天職だと思えるポジションに出会えたのが3回目のpivot時でした。

→セールス (フィット度5%)
→アカウントマネジメント (フィット度35%)
→プログラムマネジメント (フィット度100%)

ちなみに、pivotさせるタイミングは、1つのroleをやり切った時が一番うまくいきます。昇進したり、大きなプロジェクトをやり終えたり、既に去年やったことの繰り返しになってきて成長が鈍化した時などです。成功体験と社内での良いトラックレコードがあると、採用されやすい人材になり、他のチームから声をかけて頂けやすくなります。


3. 自分の能力を高く評価してくれるAdvocatorを社内外に作る

よく、人脈を広げろ、という話を聞きますが、人脈にも2種類あります。

[1] Facebook人脈
Facebookで繋がっているだけの人脈

[2] Advocator人脈
困った時に親身になって話を聞いてくれてるだけでなく、自分の能力を高く評価してくれて、キャリア変更の際に助けてくれる人脈


Facebook人脈は、網羅範囲を広げるのには役立ちますが、本気で社外・社内転職をしたいと思った時にはあまり頼りになりません。
新しいcompany/team/roleに思いっきり強く引き上げてくれるか、decision maker(決定権保有者)に粘り強くadvocateしてくれる人が必要なのです。
その際には、自分の能力を高く評価してくれるAdvocatorを人生の中で徐々に増やしていく必要があります。

Advocatorの例:
・Hiring Manager(採用権限を持っている方)
米国大学に留学中、Boston Career Forumで面接官だった方。私の履歴書と人生ストーリーに興味を持ってくれ、1社目に引き入れてくれたマネージャー。
・インターン同期
大学生の時、同時期にインターンをしていて、私の働きぶりを隣の部署から見て評価してくれ、2社目に引き入れてくれた同期。
・直属の上司
2社目に転職する際、これ以上ないというぐらい最強のリコメンデーションを書いてくれた1社目の直属の上司たち。
・社内の繋がり
転職したばかりの頃、日本支社全員に対してご挨拶メールを送るという習慣があったのですが、そのメールを通して繋がりができた後、時を経て、3年半後に社内で転職先を探していた時に新しい部署への扉を開いてくれた方。
・転職先同期
出張先のホテルでルームメイトとしてアサインされ、仲良くなり、前から興味があったチームに引き入れてくれた同期。

これまでうまくいったpivotは、全てこのAdvocator人脈のおかげでした。


キャリア構築のための3つのTips、いかがでしたか?
これらのTipsが少しでも皆様のキャリア人生のヒントになれば幸いです。

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