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Hasselblad X2DをWindowsでCapture Oneを使うには
専用ソフトPhocusのメリットとデメリット
Phocus(Ph)は輝度調整やコントラスト調整ですごくHasselbladらしい感じで変更できます。その点はものすごくいいのですが、デメリットも多くて 1)カメラのRawファイル(3FR)をPh用の専用ファイル(fffファイル)に変換しないといけない。このfffは3FRの7割ぐらいい圧縮されるけどもそれでもそこそこ大きい(120MB/枚くらい)
2)それよりも致命的なのはブラウジングの遅さで、サムネイルの保存ができないのか、毎回表示に時間がかかりすぎてしまう。
3)結局他のブラウザでいい写真を探さないといけないのでセレクト・レタッチの効率が悪い
4)それでC1の受け渡しなどはTiffファイルが色の安定性もいいのだが、容量が大きい
まあ、これを回避するのには一番いいのがPS/LRを使うことなんですがねwww。でもそれで処理されているフォトグラファーはこの記事観てないでしょwww
キャプチャーワン(C1)を使うメリット
特にC1はブラウジングの速度が高いのでセレクト→レタッチの効率がいいのと、使いたいStyle(PS/LRのプリセットのようなもの)があるので色を含めて安定しています。実はDNGファイルが読めさえすれば基本特性設定の項目でカラープロファイルで「Hasselblad RGB」と「Hasselblad L*Star RGB」が使用できます。この違いは次の通りです。
『Capture Oneの基本特性設定における「Hasselblad RGB」と「Hasselblad L*Star RGB」は、カラープロファイルの違いに関連しています。これらは主に色空間や色処理の方法に違いがあります。それぞれのプロファイルの違いについて説明します。
1. **Hasselblad RGB**
- **概要**: Hasselblad RGBは、HasselbladのカメラやPhocusソフトウェアと連携して設計された標準的なカラープロファイルです。このプロファイルは、Hasselbladのセンサーに最適化されており、色の再現性が高く、特に忠実な色表現を目指しています。
- **特徴**:
- **カラーレンダリング**: 鮮やかな色彩を得意とし、特にシャドウやハイライトの階調表現に優れています。
- **用途**: ポートレート、風景、製品撮影など、多くのシーンにおいて自然で豊かな色表現が求められる場合に適しています。
2. **Hasselblad L*Star RGB**
- **概要**: Hasselblad L*Star RGBは、L*(Labカラー空間の明度軸)を基にした色空間プロファイルです。L*Starは、従来の線形RGBプロファイルとは異なり、**人間の視覚に基づく明るさの知覚**に合わせたトーンカーブを使用しています。これにより、特に暗部から中間調にかけての階調が滑らかになります。
- **特徴**:
- **カラーレンダリング**: より自然な明るさと階調表現が可能で、目で見た時の自然な明度に近い結果を得やすいです。シャドウからハイライトまでのトーンが均一に感じられることが多いです。
- **用途**: 微妙な明度変化や高い階調性を必要とするシーンに適しており、特にアート作品や細かいディテールが重要な画像の処理に適しています。
### 主な違い
- **色空間とトーンカーブ**:
- **Hasselblad RGB**は、一般的なRGBカラースペースを使用し、Hasselbladカメラで取得されたデータを忠実に再現することに重点を置いています。色彩は鮮やかで、トーンカーブは標準的なRGBワークフローに適しています。
- **Hasselblad L*Star RGB**は、L*色空間に基づくトーンカーブを使用しており、特に明度の再現が人間の視覚に近い形で表現されます。これにより、シャドウや微妙な階調が滑らかに描写されます。
適切な選択の指針
- **Hasselblad RGB**: 鮮やかな色彩と明瞭なコントラストを重視したい場合や、一般的なシーンに対応したい場合に適しています。
- **Hasselblad L*Star RGB**: 階調の滑らかさや、特に微妙な明度変化を自然に表現したい場合に有効です。特に印刷や高精細な出力を念頭に置いた作品に適しています。どちらのプロファイルも、HasselbladのRAWデータに対して最適化されていますが、目的に応じてどちらを選ぶか決定することが大切です。』
C1のクリティカルな問題点を回避するPhotos Exif Editor
さてこのようなメリットがあるのですが、大きな問題があります。WIndosでもC1はPhの作ったDNGを認識しません。まあもともとPhase Oneの会社ですから中判の商売相手のHasselbladはサポートしないっていうことなんでしょうねw。ではどのように認識しないようにしているかというと、Exifの中のCAMERAのMAKEに「Hasselblad」を認識してそのファイルをオミットしているようです。ほんとにw で、Exif書き換えのツールはいろいろあるんですがなかなか条件が厳しいんですねw。特にこの作業の場合は次の条件が必要です
DNGファイルを読める。この条件で結構ソフトが限られてきますw
CAMERA>MAKEの書き換えができる(ここの部分のEXIF書き換えられないソフトが多いんです)
GUIでバッチ処理ができる(まあこの方が作業がはかどりますw)
で、いろいろ調べた結果がPhotos Exif Editorということになりました。
ちなみにMac版は安いみたいですがw、Windows版は6000円弱でけっこなお値段ですw なおこのソフト購入時にはVisaがカードで指定ですし、Paypalでも特定のカードがはじかれるので要注意(Paypalでは少なくともVIsaとMasterならいけます)
ワークフローの実際
では実際のワークフローは
1)3FR(Hasselblad Rawファイル)をPhocusで読み込まずに直接DNGファイルに出力(これが一番時間がかかります。小生の環境では1時間で100枚ぐらいw)
2)Photos Exif Editorのバッチ処理でExifのCamera>Maker をHasselblad以外に変更(某サイトでは最後のdを消されてましたがw)し新しいDNGに変換
3)Phocusから直接作成したDNGは削除(容量をくうので)
4)新しいDNGをC1に読み込ませ、「基本特性」を「Hasselblad RGB」か「Hasselblad L*Star RGB」にして、「カーブ」の項目を「DNG Standard」に。これがハッセルのjpgに一番近いという感じです。
あとはいつものC1のワークフローに移行できます