TTX

Photographerです。写真は大学の写真部からやりだして、現在は女性ポートレート中心に、スナップ、風景、花なども。写真の心理学(視覚心理や精神分析的考察)などを中心にまとめています。相互無償で(なくてもいいのですがw)イメージのあうモデルさん、撮影のご相談を!

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Photographerです。写真は大学の写真部からやりだして、現在は女性ポートレート中心に、スナップ、風景、花なども。写真の心理学(視覚心理や精神分析的考察)などを中心にまとめています。相互無償で(なくてもいいのですがw)イメージのあうモデルさん、撮影のご相談を!

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写真集を買う、ということ。

1. 写真集を買い始めたきっかけ 自分が写真を始めたのは、大学1回生のときに友達に誘われて入ったのがきっかけで、その時はお付き合い程度の活動でした。まあ、モノクロの暗室作業なんかも教わったりしましたが、いまは全然覚えていないというねw  本格的にカメラをやりだしたのは2005年頃からで、2006年からポートレートを撮り始めた。撮影会に行きだしたのもこのころから。当時の撮影会はプロカメラマン主催が多く、いわゆる「並び」(並んで一人ずつ撮る)だったので、適当トークを交えての撮影

    • Caputre OneでハッセルブラッドRaw現像をしたときの基本特性とカーブによる描写傾向とお勧めフイルムシミュレーション(完全版)

      1. Hasselblad RGB と Hasselblad L RGB の違い* Hasselblad RGB 特性: HasselbladカメラのRAWファイルに特化したプロファイル。カメラセンサーが記録した色情報を忠実に再現することを目的とし、発色が鮮やかで明るい場面で特に効果を発揮します。肌色や自然の色彩をナチュラルに描写することが特徴です。 利用シーン: ポートレートや風景写真など、カメラが記録した色をそのまま活かしたい場合に適しています。 Hasselbl

      • Capture OneでHasselbladのカラープロファイルを使い倒す

        Capture OneでHasselblad画像データを調整する際、「Hasselblad RGB」と「Hasselblad L* RGB」のプロファイル、及び各種カーブ(「DNG Standard」「DNG Tone Mapped」「Film Extra Shadow」「Film High Contrast」「Film Standard」「Linear Response」)の特性や、フィルムシミュレーションに向く組み合わせを以下に整理します。 1. **プロファイルの違い

        • Profotoのズームスケールと照射角の関係

          ズームスケールとはB10X/B10X plusで筐体の横に書かれている数字ですが、これは一応OCFズームリフレクタなどのリフレクタの位置を指定するものです。なんですが、これってマニュアルにはどうなるのか書いてないんですよね。それでAIにかなり調べてもらってその結果を書いておきます Profoto B1XおよびB10X PlusのOCFズームリフレクターにおけるスケール1とスケール7の関係について整理します。 ズームスケール1は一般的に最も広い照射角(約85°)を提供します

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          アウトフォーカス(ボケ)に頼らず背景を減算する方法を視覚心理的に考える

          ポートレートにおける背景  SNSで背景ボケボケの撮り方がいろいろ批判の的になっていたので、書き出した記事がなんだか大きくなってしまいましたw。  さて自分の浅薄な美術史の知識だと、もともと絵画の領域で、貴族に保護されていた芸術家が要求されたのは肖像画で、そこから背景が独立され風景画になったということです。ということで、ポートレートでは背景は(よほど寄らない限り)無視できない空間なわけですね。で、おもいついてなのですが、写真における主題(人物)と背景の関係を便宜的に分けてみま

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          ポートレートの絞り開放の功罪

          意見の提示があっても理由がはっきりしない「絞り開放で撮るな」開放絞りで撮るメリット なんとなくSNSで「(ポートレートで)絞り開放で撮るな」っていう風潮が出ていますが、まずは絞り開放で撮るメリットを列挙しておきます。ちなみに僕の立ち位置としてはレンズのボケ味には以前うるさいほうでいまでも好きですw  70年代のグラビアや女優さんの写真集なテイストで撮れる   一眼らしい描写になる  背景を大きく減算できる  レンズのセレクトとカメラの設定のみでコントロールできる  

          ポートレートの絞り開放の功罪

          Hasselblad X2D 100CのRaw現像をWindows環境下のCapture Oneで行う最速ワークフロー

          はじめに ということでいろいろ書いてきましたが、どーも今までのワークフローでは一晩変換にかかったり実用的でないことがわかりました(汗)。それで安定した現像環境を整理して自分の覚書みたいにしておきますのでご参考になればと思います。 Phocusの問題点 Phocus(Ph)はメリットとして、輝度・コントラスト。各種補正ができることですし、なによりレンズ補正が純正でできるのがいいです。これを使ってCapture One(C1)でレタッチする場合はTiffファイルで保存してくださ

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          Hasselblad X2DをWindowsでCapture Oneを使うには

          専用ソフトPhocusのメリットとデメリット Phocus(Ph)は輝度調整やコントラスト調整ですごくHasselbladらしい感じで変更できます。その点はものすごくいいのですが、デメリットも多くて                     1)カメラのRawファイル(3FR)をPh用の専用ファイル(fffファイル)に変換しないといけない。このfffは3FRの7割ぐらいい圧縮されるけどもそれでもそこそこ大きい(120MB/枚くらい) 2)それよりも致命的なのはブラウジングの遅

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          ハッセルブラッド Hasselblad X2D 100C Earth Explorer Limited Editionの現像ワークフローを考える

          さて、殴り書きに近いのですがHasselbladのワークフローをいろいろ考えてみました。まずは現像ソフトの特徴からです Phocus (以下Ph)  Hasselblad純正ソフト 各レンズの補正値を持っているのと明暗の変化をトーンジャンプせずに操作出来て便利。ある意味Hasselbladらしい写真を維持しながら修正できる     DxO Pure Raw (以下PR)  言わずと知れたノイズ除去ソフト。Hasselbladは高感度があまり強くなくノイズが多いので高感度撮

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          ライカレンズで重要なマイクロコントラストと、いわゆるシャープネスの違いに関する考察

          ライカの描写を語る際に絶対避けて通れないのがマイクロコントラストという概念で、ライカレンズはこれが高いので描写が独特なんです。そこでこの概念をまとめてみました。 マイクロコントラストとシャープネスの違い デジタルカメラにおけるマイクロコントラストとシャープネスは、画像の鮮明さや詳細度に関わる重要な要素ですが、異なる概念です。以下にその違いを説明します。 マイクロコントラスト マイクロコントラストは、画像内の細かなディテールや質感の表現力を指します。具体的には、小さな領域

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          ライカのM-ISOボタン

          1. M-ISOとは さて、今日はM-ISOの設定に関してちょっとなるほどなぁと思ったのでここにまとめておきます。ライカのISO設定のところにはM-ISOなる設定があってこれは写真にもあありますが使われてる方少ないかと思います。僕もどう使っていいかわからなかったし高感度の設定かなぐらいにしか思っていませんでした。マニュアルISOって別に軍幹部のISOダイヤルで変更できるしなんでこんな設定が????って感じでした。ところがこれがマニュアル露出をするときにすごく役に立つんです。

          ライカのM-ISOボタン

          証明写真を超えるためのポートレートを考える -心は写真にどう表現されるか-

          AIによる広角ポートレーとの回答 ChatGPTに「広角レンズを使ったポートレート撮影の魅力とは?」と質問してみた。これ自体が長いのでボールドのところだけ流し読みで結構ですw 広角レンズを使ったポートレート撮影にはいくつかの魅力があります。 背景の広がり:広角レンズを使うと、被写体の周りの背景が広がり、より広く見えます。これにより、ポートレートに深みや立体感を与えることができます。また、背景にある景色や建物などを取り込むことができ、被写体の環境を表現することもできます。

          証明写真を超えるためのポートレートを考える -心は写真にどう表現されるか-

          トリミングって、何?

          1. トリミングに関する話題 もともとの話題はプロ同士のSNSでのやり取りで「プロならトリミングしないよね」っていうところから始まった論争。いろいろ考えるのが好きな僕にとってちょっと興味がわきました。そこでこの話題、ちょっと掘り下げてみようと思います。 2.トリミングとは この手の論争はまずは言葉の定義を確認するところからでしょうw ここではGoogleで検索してみるとOxford Languagesからの定義を引っ張てきました。 写真で、焼付けまたは引伸しのときに、画面の

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          PCオーディオを写真現像しながら楽しむ jRiver Media CenterとApollo one USBの導入(1)

           DLNAでハイレゾが再生できるのにわざわざjRiver Media CenterとApollo one USBの導入した理由  さてPCを新調しCPUパワーに余裕もできたこともあって、ちょっと欲が出て音楽系のソフトをかけながらセレクト・現像しようとセッティングしてました。以前にjRiver Media Center(JRMC)をCDからDSDリッピングに使っていたのですが、dBampがDSDリッピングに対応してたのでそれ以降放置してましたw。で、今回PCのセットアップで何気

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          「見られる」ということの認知心理学 ~または私は如何にして心配するのを止めて撮影されることを愛するようになったか~

          1. 見られるということの緊張感 日本人の歴史的な病理として「見られる」「目立つ」というのを嫌う文化がある。これを語りだすと長くなるのでまた別の文章で書こうと考えてますが、基本的に社会的活動が増すほど「見られる」ということを好まない傾向が出てきます。これが人物撮影の時に大きな問題になってくる。この文章はどうやって視線を意識しているのか、そしてその延長上のどうやって写真撮影をされることを意識するのかという点を考察していきたいと考えています。 2. 視線をどうやって感じているか

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          写真のセレクトをするタイミング

          1.「写真のセレクトは寝かせてからのほうがよい」という先人の知恵 このことは僕的には写真をとりだして割と早い時期から言われてきましたし、経験のある写真家(特にプロで他人の指導をされてる方は)の方のご意見が一致してます。ただ、なぜそうなのかということまで言及されることが少ないのでここではそれをまとめてみます。 1.1 何故、撮影から時間がある程度たってからのほうが良いのか  これはこれから話していく二つの大きな理由に影響しているんじゃないかという僕の私見です。参考論文はあり

          写真のセレクトをするタイミング