Memorial day's

「ジョングキ今日、メロンみたいだな」
「え〜メロン？ピスタチオの方がいい」
「ピスタチオ？ピスタチオってこんな色なの？」
「そうでしょ、緑でしょ」
「おれはメロンのがすき〜」
「メロンはなんかダサいもん。ピスタチオのほうがおしゃれっぽい」
「なんだよダサいって。そもそもこんな真みどりのセットアップがおしゃれとかおれにはわかんないもん」
「全身チェックのセットアップでどこへでも行くヒョンに言われたくないんだけど」
「なんで。あれはおしゃれだよ。」
「そもそもこれ。ただ今日の衣装なだけだし。おれのチョイスじゃないし」
「でもきっとスタイリストのヌナが、ジョングクにはメロン着せようって思って選んだんだよ」
「でも着こなしちゃうのがチョンジョングクだからなぁ」
「着こなせてんの？」
「着こなせてるでしょ」
「え〜そうかな〜おれは好みじゃない」
「ヒョンはおれの顔が好みだから、着てるものは関係ないんだもんね」
「ちーがーう」
「何が違うの？あってるでしょ」
「うぬぼれるな、バカジョングク。別にお前の顔が好みなんて言ってないもん」
「あーそういうかわいくない事言うのヒョン。いいのヒョン。」
「何がぁ。おれはな、背の高いダンディなオトコマエが好きだもん。」
「はー？あー。なに言ってんの。おれだってヒョンより背高いし、ちょっと。ダンディだし筋肉もあるよ。」
「別に。それと顔が好きは話がつながらないもん。」
「はぁ。よく言うよ。昨日の朝だって、おれの部屋のドアが開いてたからって入ってきて、寝顔がかわいい、とかなんとか言って襲ってきたじゃん。上のって。朝這いしたじゃん。おれの顔好みじゃん」
「違うもん！あれはおれが寝ぼけてただけだもん。おまえだって毎回、寝起きのおれがいやらしいだとかなんだとか言って部屋に引きずり込むじゃん。おれは起きたわけじゃなくてトイレに行ってただけなのにさ。二度寝もできないおれの身になれ」
「それは関係ないでしょ。おれのせいってよりも、寝起きのヒョンが無意味にエロイのが悪くないそれ？むしろ逆におれは毎回勝手にあおられてその気にさせられてしまっているってことだよ。おれが被害者なんだよヒョン」
「勝手に被害者ヅラすんな！被害者はおれだもん！」
「おれに惚れちゃってしょうがないって被害者？」
「もー！ちがう！うるさい！」
「ふふ。あってるんじゃん。素直でかわいいねヒョン」
「……お？…ん、今日香水したの？」
「え？うん、した。何？」
「なんでしたの？…どっか行くの？」
「ふふ。何その顔。わかりますよ何考えてるか。香水なんて珍しくつけて、ジョングクどこ行くんだろ。誰とあうんだろ。浮気かな。。。って、思ってんでしょ」
「思ってないもん。どっか行くのかよ」
「今日何の日か忘れたのヒョン」
「きょう？んー。んー？この後リハーサルだけして今日はおわりだろ、そのあと…」
「あー忘れたの？ひっどいなーヒョン」
「なんだよ。教えろよ！」
「忘れてる分際ですごい物言いだねヒョン。はぁ。今日はおれたちが付き合って5年記念日ですよ」
「あ〜〜〜！そんなこと覚えてたし！！」
「ぜったい嘘。まぁそんなことはいいんだけどさ。想定内だし。ってことだから、リハーサル終わったらシャワー浴びて着替えといてね。ヒョン昨日、風呂入らずに寝たでしょ。だから。きれいにしててね。」
「わかった！！！！」

おれたちの日常は簡単に切り取られて金にされているし、車を出たとたんカメラに囲まれるのが通常だし、平穏はない。仕事だって超忙しいし。時間も自由もない。あるのは金だけ。金だけあったってしょうがないなっておれは最近知った。
でもそれでもいいと思う。おれの隣でこうしてわらっている、おれより2年早く生まれたのにおれより年下みたいな、このかわいらしいヒョンがいるだけで、おれの人生は優勝してるから。

Memorial day's

on 20'30 Jun by kimchaewon

(The day Jungkook wore a Balenciaga set-up. soooo much light green!lol)