ポニーテール
大きな池が真ん中にある広い公園。その公園には2つのベンチが並んでいる。そのベンチに別々に座った男子中学生と女子中学生の物語である。
---男子中学生の視点---
休日の昼下がり、公園のベンチでお気に入りの小説を読んでいると、横のベンチに知らない女の子が座った。同い年ぐらいの知らない女の子だった。
はじめは横目で見ていたけど、それでは我慢できなくなり、女の子の方にしっかり視線を送る。両目に写る彼女の横姿はとても美しいものだった。彼女は両膝を揃え、両手で小さな本を持ち、肩をすくめて視線をそこに落としている。
その姿勢ももちろん美しいのだが、それよりも僕の心を震わせたのは彼女のうなじだった。彼女は黒い髪の毛をポニーテールにして、白い首元を露わにしている。うなじの艶やかさに鼻息が荒くなる。僕はどうしたい?僕はそのうなじを舐め回したい。
でもそれは行動には移せない。あまり長く見てると変に思われる。正しくベンチに座り直し本に視線を戻した。しばらくすると、彼女がポニーテールをほどき、美しいうなじを長い髪で隠してしまった。
---女子中学生の視点---
こんな天気のいい日は公園で本が読みたい。運良くベンチが一つ空いていた。さっそく本を読み始める。でもすぐに本に集中できなくなる。横のベンチの男の子が私の方をじっと見ているのだ。
さっき見かけた感じだと同い年ぐらいだろう。気づいていないふりをして、私は本に集中しようと努力する。でもある音が聞こえて集中できない。その音は私自身が発していることはすぐに分かる。口を少しだけ開けてそこから出てくる息の音だった。
なんで、こんなにハァハァ言ってるんだろう。何とか口を閉じようとするが、すぐに空いてしまう。無意識のうちに息が荒くなる原因を探る。答えはすぐに分かる。自分の首元が熱くなっているのだ。首元に熱源ができていて、その熱源は私を興奮させていた。
私の身体の変化は首元の熱源だけではない。ブラジャーの下で乳首が硬くなっている。ショーツの中が濡れてくる。これが性欲というやつか。はじめての性欲に私は混乱する。
そうしてるうちに横のベンチの男の子が視線を外す。しばらくすると初めての性欲は治ってくる。乳首も元の硬さになり、口も閉じていられるようになる。でも、首元の熱源の残像はしっかりと存在している。私はポニーテールをほどき、長い髪で首元を隠した。