人的サービスを強調するアメリカの小売業界
スーパーマーケットチェーンのハリスティーターが既存店を改装してフルレジを取っ払ってすべてセルフレジにする計画を発表している。
500坪程度の小型店舗で、商圏特性でまとめ買いが少ないことが理由。
私が注目しているのは、人は減らさないとしていること。
空いた時間を顧客サービスに充てると説明しているのである。
日本のセルフレジがすべて省人化を目的としているのと対照的だ。
アメリカは人手不足じゃないからできるのだろうというのは間違いで、こちらは景気が良くて失業率が低いから人を集めるのに苦労していて、人がなかなか集まらないという点は同じなのである。
アメリカのスーパーマーケットは人的サービスを重視しているのだ。
日本の小売業界は、省人化ばかりに傾いて人を減らすことばかり考えていると、いつかお客にそっぽを向かれてしっぺ返しが来ると私は思っている。