「人に元気を与えたい」株式会社蒼龍舎 代表取締役 吉村秀一さん
テレビや映画の制作にたずさわり、日本や地域を元気にする活動をされている吉村秀一さんにお話を伺いました。
プロフィール
活動地域:東京
経歴:日本大学卒業後、テレビや映画などメディアの制作にたずさわり、平成27年4月株式会社蒼龍舎設立。脚本家の石森史郎氏に師事する。
現在の職業及び活動:株式会社蒼龍舎 代表取締役、日本アカデミー賞協会 会員、日本映画テレビプロデューサー協会 会員、田母神道場 代表、たちあがれ狛江の会 代表
座右の銘:我是不是我的我(私は私ではない私) 李登輝
『元気を与えたい』
Q どのような夢やビジョンをお持ちですか?
吉村秀一さん(以下、敬称略) 私も生きてきて浮き沈みが色々とあって、どうしても気分が落ち込む時があったんですよ。それで、そういう時にドラマとか映画を観ると元気をもらうということがありました。人間浮き沈みがありますが、やはり1日1日の積み重ねが1年だし、それから何年後、何十年後になっていくと思います。まずその1日1日をどれだけ過ごせるか、うまく乗り切ることができるのか、それに貢献できるのが自分達の仕事の一つなんじゃないかなと思っていますね。
色んな人達に少しでもいいから元気になってもらいたいので、メディアを通してそのお手伝いができたらいいと思います。明るく夢があって希望がある話が最終的にできたらいいですね。
夢を語りだすときりがないですけど、映画はできればやりたいですね。考えているのが日本の偉人とか外国の偉人とか、そういった話ができたら面白いなと思っています。今企画の段階だから何を話してもいいかもしれないですけど、日本だと明石元二郎という方、外国だとインドのチャンドラ・ボースという方が面白そうな方だなと思っています。
できれば教育にたずさわれたらいいと思うんですけど、自分ができる範囲でいうと、メディアで歴史の真実を掘り下げて、それを広く一人でも多くの人に見てもらえるようにするのが自分の夢の一つかなと思います。
Q その夢に向けてどのような目標や計画を立てていますか?
吉村 映画は予算がとてもかかるので、やはり予算獲得でしょうね。映画だと本当に作ったら億単位になってしまいます。今どんどん機材がコンパクトになって、百万単位で作っている人もいますが、それだと大掛かりな歴史的なものを作るのは厳しいですから、沢山そういうことに理解を持ってくれる人が一人でも多く出てきてくれて、貢献してくれるというのが一番いいですよね。
『謀略は誠なり』
Q その目標や計画に対して、どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
吉村 昨年陸軍中野学校(スパイ養成機関)出身の方のお話をお伺いしたんですけど、スパイというと騙すとか脅すというイメージがあるんですけど、中野学校でよく言っていたのが、「謀略は誠なり」という言葉です。誠心誠意相手のために尽くして、相手のことをまず思っていると人はついてきてくれるということです。騙すとか嘘をつくとか脅すといったことをやると表面的には従うんですけど、結局情報を得る時に間違った情報が伝わってしまったりするんですよね。だから、それは極力避けた方がいいということです。これは自分の生きる上においてもぜひやりたいなと思いますね。
騙すようなことはやりたくないし、上から圧力的なこともやりたくないです。一番いいのはみんなでやっていくことです。そのために仲間達には、「みんなでやっていこうよ」と言うことは、たえず心がけていますね。みんなでやって最終的にできたものは僕だけの成果じゃないので、僕を中心に色んな人が集まって、色んなことをやってくれたおかげで今日があるわけです。
先ほどお話した映画も、スポンサーを集めるというのが出てくると思うんですけど、自分と会って話をして企画に納得していただいて、「お金出しましょう」「一緒にいいもの作りましょう」というのが一番理想ですよね。そこを騙して「この映画撮るとこれだけ儲かるんだよ」というのは、ちょっと違うだろうと思います。青臭いと言われるかもしれないんですけど、まず感動が与えられたらいいなというのを常々思っていますね。
Q そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?
吉村 一番最初のきっかけは、高校の頃に学園祭向けにみんなで自主映画を作ろうという話になって、予算もあって機材も買って色々作ったりしてたんですけど、結果的にできなかったんです。あの時完成させていたら別の道になっていたかもしれません。完成させられなかったから、完成させられるものをつくりたいと思ったからですね。
それから、自分の周りにそういう人がいたというのもあるでしょうね。高校の時も、大学の時も、そのあと仕事をやっていた時も、周りに映画を作ろうという人がいたし、協力してくれる人がいたからできたというのはありますね。
『克服』
Q その背景には、何があったのですか?
吉村 僕は昔から社交的な方じゃなくて人と話すことも苦手だったし、大勢で群れているのもあまり好きじゃなかったです。そういうのがあったから、逆に主観じゃなくて客観的に周りが見れるようになったのかなと思ったりはしますね。
自分に消極的な面があったから、それを克服しようというのはあったと思います。だから、社交的な子供時代を迎えてたら今の僕はいなかったんじゃないかなと思います。違う人生、アナザーストーリーを歩んでいたと思いますね。人間は自分にないものを求める傾向があると思うんですけど、それがあったからそういう方向性になったと今にして思いますね。
Q 今までの日本とこれからの日本に対して吉村さんのお考えを伺えますか?
吉村 先ほど元気を与えるという話をしたと思うんですけど、まだ今の日本は元気がないような様子があるので、全体的に元気になってほしいと思いますね。
元気になるというのは、まずは経済的に元気になってほしいというのが一つと、あとは日本人として元気になってほしいと思います。
外国の人と話をすると、自分の国の文化を話すじゃないですか。やはりある程度知識がないと、当たり前ですけど全く話せないわけですね。だから、そういうことも言えた方がいいと思います。国際社会的にははっきりものを言った方がいいと思うんですよ。それを言わないと相手に対しても失礼だと思いますし、意志が正しく伝わらないと思うんです。希望としては教育でいい方法があればいいと思いますね。
記者 吉村さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
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【編集後記】
インタビューを担当した藪内と石川です。人の本質を見抜く力がとてもある方だと思いました。ユーモアも交えて話してくださり、とても楽しいインタビューになりました。映画製作など今後のご活躍も楽しみにしています。
この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
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