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2019年読んだマンガで面白かった8冊を紹介します。 4.いつも月夜に米の飯
著者:小森江莉
出版:講談社
あえて
カルチャーに順位なんかないですけど(建前)
あえて2019年ベストを何がなんでも挙げろという話になったら
おれはコイツを挙げますね
「いつも月夜に米の飯」
コミック1巻の発売とほぼ同時期に、全く同じタイトルの映画が公開されたりしてややこしいんですけど
映画は全く関係ない別物でして
このマンガ、どんな内容かと言いますと
建築事務所を舞台に、主人公の女性が不器用に悩み、人に助けられ、
そして成長して人を助けられるようになり、人を好きになる。
そんなお話です。
まずタイトルがキマってますよね
詩的というか、このマンガのテーマそのもので
最後にきっちりタイトルについて触れてくれる感じ、あーー
好き
このタイトル、意味は
月明かりと米されあれば幸せなはずなのに、実際はそううまくはいかない。
という感じですね
主人公のいる事務所は、住宅のリノベーションを専門にしている事もあって、人の人生に深く触れる話がいっぱいでてくるんですけど
リノベって、ドラマですよねー
たぶん新築よりも、ドラマなんですよね
今まで住んできた家にはもちろん思い入れがあって、
それが何かしらのきっかけがあってリノベーションを検討する事になり、
未来を思い描き
それを形にする。
だから、主人公は依頼主の家と人生について、
これまでと、そしてこれからについて一緒に考えるわけです
人の人生に触れることは、
ひるがえって自分の人生を見つめ直すことになる。
主人公のカナコちゃんが、早くに母親を亡くして片親に育てられたからってのも、いい感じに効いてきて
甘え方がわからんから、ギリギリまで我慢して溜め込んで壊れちゃいそうになるんですよ…
でも、それを支えてくれる人を見つけるんですね
お仕事マンガとしても面白いし、
社会人恋愛ものとしてもおもしろい
お仕事とプライベートの混ぜ方、割合もいい感じ
4巻で完結するのも読みやすくていいですね
最後はちょっとばかし駆け足かもですが、好きだ。