日記 夢と現実
昨日の朝のことだ。
私は、絶対に見てはいけないと言ってもいいくらいの怖い夢を見て目が覚めた。
母が死ぬ夢を見たのだ。
年老いた姿ではなく今の時間を生きている姿だった。
実家の和室で、棺桶の中で綺麗な顔で眠っていた。
状況についていくことができない。
家族やら親戚やらいろいろな人が話をしていたけれど
周りの音が残像のようにざわめき、自分の声以外何も聞こえない。
次第にパニックになった。
「ママ、ママ」
私はそう泣き続けるしかなかった。
短い夢だったが、目覚めた時に大きく心臓の音が聞こえた。
安心と、恐怖と。
夢があまりにもすぐに起こりうる状況だったことに。
アラームが鳴る2時間前のことだった。
2度寝をすることはできなかった。
精神科の薬の副作用により、悪夢を見る頻度が増えた。
医療用語で言えば、常にせん妄状態に陥っているような感じだ。
眠るのが怖いのだ。
眠るのが1番好きなはずだったのに
悪夢を見るから寝たくない。
でも寝ないと死んでしまう。
きっとこの夢が示唆していたのは
もし私が親より早く死んだときの母の感情
だったのだと思う。
今現在は、体調が回復傾向にある。
もしかすると、これからもっと前向きに生きられるようになる希望なのだろうか。
そうであってほしい。
希死念慮は今も消えない。
寿命まで生きられる自信というものは皆無だけれども
本当は、本当は、生きたい
そんなことを教えてくれたような気がした、晴れた日の朝であった。