Don’t share your air
11月16日、ロサンゼルス市長の発表があった。パンデミック禍におけるサンクスギビングホリデー(感謝祭)の過ごし方について、注意を促す内容だった。
アメリカの祝日サンクスギビング。家族や友人が集うのが文化。つまり、集合するためにアメリカ中、人々が移動する。2020年サンクスギビングは、できる限りそれをしないでね、という。
夫がスマホで再生していた。私は家事をしながらで意識的に聞いてはいなかった。
けれど、
Don’t share your air
このフレーズはズドーンと耳にはいってきた。今回のパンデミックが語られる時に度々登場するフレーズ。やっぱりインパクトがある。
(Don’t share your air の後に、Don’t do stupid things とも言っていた。息子は、後の発言の方に反応してた。「えらい人がstupidていったー」と。)
トイレットペーパーを買って罪悪感
ロサンゼルス市長による注意突起があった翌日。もともと予定していた、月一恒例Costcoへ食料の買い出しに出た。いつも通りサクッと行って帰ってくるつもりが、駐車場の混雑具合に不意打ちを喰らう。嫌な予感。案の定、入店待ちの長い列。
もしかして、昨日の今日で、この状況?みなさん反応が早い、というわけか… ノコノコと普段通りにやって来た自分に「のん気かよ」と心の中でツッコミを入れてから、行列に並んだ。ちょこちょこ買い足す野菜以外はCostcoで調達している我が家。冷蔵庫はほぼ空だったし、先週のリベンジを果たしたかった。(本当は先週Costcoへ行くはずだった。食料買い出し&息子の誕生日のためにどうしても買いたいものがあって。でも、気象病とPMDDが重なって、私は打ちのめされていた。いざCostcoを前にしたら生還できる気がしなくて、車をUターンさせて逃げ帰った)
さて、無事に入店。買いものリストを片手に進んでいく。ペーパー類のコーナーがすっからかんなのを見て、前もこんなことあったな、またか、いつから?などと思いながら通り過ぎた。私が買いに来たのは食料だったから。
買い物リストにあるものを集め、レジへ向かおうとしたら、すっからかんの棚にトイレットペーパーが並べられようとしているのが見えた。あっという間に人が群がり、長い列になった。1人1つずつ、店員が手渡ししていた。
私は、というと、並んだ。その日の買い物リストにトイレットペーパーはなかったというのに。買うか買うまいか悩んだ末に。
買いだめはしていないし、買い占めるわけじゃない、買える時に買っておこう、と理由を並べて。
通りすがりの自分が列に並ぶのはパニックバイに加担することにならないか。どうしても今日買わなければ、ということもないのに。という罪悪感のような感情がわいた。
今あるトイレットペーパーは大事に大事に使うからね。
今回のトイレットペーパーの件はアレだったけど…
いつもの当たり前の状態にしがみつこうとせず、臨機応変に。ということをより意識して過ごしていこうと思う。