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露原ゆう
2020年8月29日 10:16
その日は雨が降っていた。八月下旬。蒸し暑さが雨によって少しましになった昼下がりに、東京の下町を一人の女がうつむき加減で歩いている。家からほど近いドラッグストアに飼い猫のえさを買いに行った帰り、露原ゆうは言いようのない胸騒ぎをおぼえた。彼女は買った餌を両手で抱きかかえ、その胸騒ぎの意味を思索していた。元来勘が良かった彼女は、親族が亡くなるときや、事故にあう時、ひいては彼女の友人の結婚が破談
2020年8月25日 09:09
いつまでも太陽が照らしてくれるとは限らない。雲がかかる。雨が降る。雨が降らないことが有り難いなら、やがて湖は干からびるでしょう。
2020年8月19日 19:32
お母さん、疲れちゃった。考えすぎて。未来のことを考えすぎて疲れちゃった。人に期待しないって難しい。そうね、たしかに難しいわね。未来を考えるのに疲れたら今を見つめる、過去を思い出す。それでいいんじゃない?過去を思い出すことは出来るけど、上手く今を見つめることが出来ないんだよ。うーん、なんでだろうね。だってあなたが生きているのは「今」でしょう?そうだけどあんまり今を生きてるって
2020年8月19日 11:34
平和的な恋というものについて書いてみようかな。よく恋や愛は「性欲」や「独占欲」と同一視されるね。でも私はそのような感情を含んでいてももっと複雑なものだと思うから、ちょっとそんなことについて書きたいと思います。途中で聞くといい音楽も書いちゃうから、ぜひその音楽と一緒に読んでほしい。笑顔を見て胸が高鳴る♪Christina Aguilera「Beautiful」相手が笑っただけで鼓動が