染和紙の研究室
アトリエ&ラボ わがみやうめだ室長の 梅田剛嗣です。
染め和紙の実験も いろいろ重ねてきました。
主に使う染料は墨、藍(大和藍)、柿渋です。
偶然から生み出される美しい景色を、どのように必然的に再現するか。
そういうことを課題にして実験を重ねてます。
こちらはネパールペーパーを藍染にした紙。
ぼかしは霧吹きで水をかけて表現してます。
ガツガツと 仕事に追われているときはどうしても成功した染めやり方を継続してしまうので 新しい発見がありません。
また、自分一人でやっていると どうしても自分の癖から抜け切れず、新しいものが生まれる可能性が低いです。
今までも、日本画を勉強している友人や、書道家の友人からアドバイスをいただいて その都度試してきました。
ラボ(研究室)なので これからは もっといろいろな人と交流を重ね、新しい和紙の可能性、染めの面白さが発見できるといいなと思ってます。
お店(小売店)という形態から脱却して その分接客にかかる時間とか商品をそろえるための資金とかが 自分の作るものを購入する資金に充てたり、実験の時間に充てたりできるのでとても充実してます。
アトリエなので ものつくりを中心にしてます。
こちらは盆栽用のミニ屏風。
藍染の紙を貼って仕上げてます。
まんまるは お月さまのイメージです。
ドウサ液で最初に模様をつけておいて藍染の染料が丸い部分にできるだけ入らないように刷毛で引きぞめしています。
ご興味がございましたら note のマガジン「和紙の可能性」の中を検索してみてくださいね。
こちらは 青墨の墨染和紙を使った屏風。
思いのほか 滝のようなイメージの屏風が仕上がりました。
これは10年以上前に柿渋の実験用に染めた和紙が出てきたので、いいとこどりで小さい屏風に貼ってみました。
年月を経て 何とも言えない時代がついた柿渋染めの和紙がいい味わいを出してくれています。
これらの屏風は 東京の 和茜(わせん)さんという西荻窪にあるギャラリーに納めます。
http://wasen.tokyo/
ムラサキシキブの花が咲き始めました。
新しいアトリエはとても居心地がいいです。
落ち着いた空間なので 和紙が好きな人、ものつくりが好きな人などの
「大人の隠れ家」
のような存在に育っていってくれたら理想だなと思ってます。
〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
わがみやうめだ 電話 086-231-3371
梅田剛嗣