お皿を貼る。そして糊のこと。
年末の 岡山天満屋デパートでのイベントに出品する、赤と黒の洗える和紙のお皿を作ってます。
和紙のほうにはでんぷん糊(正麩糊)。
本体のお皿のほうには木工ボンド。
紙の上に 本体を乗せます。
ひっくり返して
撫で付けます。
次の作業は裏に折り返す。
まずは お皿のラインに従って真っすぐ水切り(喰い裂き)
折り返す部分には木工ボンドをつけます。
残りのほうは 角で継ぎ目が出るように
45度の角度で切ります。
もちろん喰い裂き。
こうすることで 継ぎ目が目立たなくなります。
・・・糊について・・・
和紙に付ける糊は 基本的に正麩糊(でんぷん糊)。
正麩糊は 木工ボンドに比べて 水気が多いのと接着力が強くないです。
それゆえ 和紙を貼って修正がきくのと水気で伸びた和紙が 乾くときに縮んでしわやたるみがなくなるのです。
お皿のほうに 木工ボンドを付けるのは、水洗いをする加工にするのでできるだけしっかりつけておきたいというのと 万が一 少しでも浮くのを防ぐためです。
折り曲げる部分を木工ボンドで付けるのも 同じ理由。しっかりつけたいということ そして剥がれないようにするということです。
後々 剥がして張り替えることを考えたら 木工ボンドは不向きです。
正麩糊は 水気を与えると 剥がすことができます。
洗えるお皿を もしも将来的に張り替えるときには 表面の合成漆をサンドペーパーで落としてから下張りをして 上張りをして直すということを考えてます。
今のところ3年くらい使っても(お寿司屋さん、カフェ、お茶屋さんの銘々皿など)直しの依頼は来ていません。何年くらい使えるか実験中。
正麩糊は 広い面積を貼るときに便利。また和紙を扱う時には幅広く使えます。
年賀状などに 小さい和紙を貼るときには 木工ボンドが好適。
水気が少なく貼った後に反りが来にくいです。
そういう意味では スティックのりもGOOD。
作るのは楽しい。 挑戦してみてね。
今日は お皿を貼ってみよう と 糊の使い方でした。
またね~
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梅田剛嗣
おまけ~ ポスタリゼーションカラーで撮った セイタカアワダチソウ