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死にざまは生きざま。

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施設に入っていた父。
「おうちに帰りたい、帰りたい。。。」と しきりに言っていた父がお骨になって生まれた家に帰ってきた。

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近しい人たちだけ 11名で見送りをした。
葬儀社さんのご厚意で 火葬場に行くときに自宅前を通ってもらえた。
細い道なのに 本当に感謝です。

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2月1日に入院する直前まで 一人で歩いて病院に通い、食事をし、お風呂にも入っていた父。
寝たきりになって(入院前要支援2→退院時要介護4)施設に移った父。
家に帰りたい一心で あれだけ嫌がっていたリハビリを 自分でやって、施設に入って一週間後にはベッドに起き上っていたので腰を抜かすくらい驚いたのを鮮明に覚えている。

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入院中から食事が気に入らないと固形物を食べるのを拒否し点滴で栄養補給し、退院後は メイバランスという飲料だけで三か月命をつないだ父。
施設のスタッフやかかりつけ医の先生などのチームのおかげで 途中からお味噌汁を飲んだり、甘いものが好きなので プリンや羊羹を食べだした。
固形物食べることができるようになったのは奇跡よね~とスタッフと喜び合ってお話しました。
なんと5月1日に天に召される前の晩には 大好きなあんぱんを食べておいしいと言っていたという。

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5月1日の朝から口呼吸が始まり、先生の見立てで 
「今日か、明日です。ご親戚の方に連絡してください。」
と 言われた。
それが 10時ごろ。
息を引き取る14時33分までに、市内に住む親せき、娘、孫 みんなに会えた。話は出来なかったけど 耳は聞こえていたようで 軽く手を動かして答えていた。

まさに あっぱれな 死にざま。

死亡診断書に書かれたのは 老衰。

天寿を全うし きちんとみんなに挨拶をさせてくれて天国に旅立った父。
感謝しかない。
一つだけ 心残りがある。
それは タイガースが 今年調子がいいこと。
ひょっとして 優勝するんじゃね?
父は 根っからのタイガースファンでした。
葬儀場での最後のお別れの時に流れていた曲は・・・
もちろん  「六甲おろし」 でした。 

            梅田剛嗣





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