素案は100以上!スピークバディ新ロゴの作成プロセスと込めた想い
株式会社スピークバディ、CEOの立石剛史です。
新型コロナの影響で社会が大きく変化していく状況で、我々はこれまで培ってきた努力が実を結び、今年に入り約5倍の成長を記録しました。アプリのダウンロードも合計100万ダウンロード突破しました。感謝。
そのような状況で、弊社は本年8月にappArray(アップアレイ)という社名からサービス名と同じ「スピークバディ」に社名変更しました。
スタートアップの社名変更についてはこちらのnoteでまとめていますので、ぜひご覧ください。
今回のnoteでは、社名変更とともに新しくなったコーポレートロゴについて、新ロゴ決定までのプロセス・ロゴに込めた想いを公開したいと思います。
(プロセス公開については広報担当もチェックしているのでご安心を。笑)
会社ロゴ、変更してみて思いますが、非常に大事ですね!ロゴに「FUN: 楽しさ」などの想いを込めたからこそ、日々の仕事で「楽しさを忘れないようにしよう」と思ったり、椅子の色を黄色にしてみたり笑
今後色々な場面で、このロゴの影響力が出てくると思います。落ち着いた色の案も出ましたが、明るい色にして良かったな、と。そのような決定までのプロセスをご覧ください。
今回は、ロゴ決定にいたるまでのプロセスについて、今回のロゴマーク・デザインを担当していただいたアートディレクター/デザイナーのknot 森田賢吾さんへのインタビューとともに振り返りたいと思います。
森田賢吾 アートディレクター/デザイナー
1984年神奈川県生まれ。2009年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。同年、大貫デザイン入社。2013年博報堂デザイン入社。 2016年より独立。大貫デザインの同期 増田とデザインユニットknotを設立。ビジュアルコミュニケーションを軸とした数多くのブランディングデザインを手がけている。 JAGDA正会員。主な受賞に、NY ADC賞 Bronze ×2 & Merit ×2、D&AD賞 Wood Pencil、ONE SHOW Merit ×2、グッドデザイン賞、亀倉雄策賞・JAGDA賞ノミネート、 東京ADC・東京TDC・世界ポスタートリエンナーレトヤマ入選など。
【こんな人におすすめのnoteです】
・スタートアップで自社のブランディングに悩まれている経営者
・ブランディングに興味のある方
・企業や商品などのサービスデザインに関わる機会がある方
・スピークバディってどんな会社?と興味を持っていただいている方
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メンバーみんなで決めたロゴ
今回のロゴは、私だけで決めたのではなく、全幅の信頼を置くデザイナー、そして、メンバーみんなの意見をもとにつくりあげました。
今回意識したのは、単純な「ロゴ変更」にとどまらず、ブランディングを意識したビジュアルアイデンティティの統一を目指したことです。
社名変更に合わせたロゴ刷新ということもあり、細部までこだわり抜いています。色トーンやフォントの細かな太さなど、デザインの細かな部分に我々が目指すビジョンや想いを込めたものになっています。
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最も大切なこと:デザイナーとのコンセプト・世界観の共有
「企業やプロダクトのデザインを考える上で最も大切なことは、いきなりデザインに入らず、ロゴを作る目的や背景、世界観を規定し・作っていくこと。そうでなければ、いくらでも作れてしまうし、絞る上でも判断基準がなくてはならない」
と森田さんは語ります。
森田さんはロゴデザインに取り掛かる前に、ロゴ(ビジュアルアイデンティティ)をつくる目的や背景、スピークバディの世界観を規定してくださり、下記のようにポイントを書き出してくれました。
・会社のロゴであると同時に同名Appのロゴタイプとしても成立すること
・現在あるAppの世界観を踏襲しつつも、間口を広くグレードアップしていくこと
・EdTechにおける英語学習の先駆者的に王道で堂々とした佇まいがあること
・ターゲットであるビジネスパーソンに刺さる本物感があること
・サービスと会社を繋ぐよう、わかりやすく象徴的で認知促進につながること
・社員が誇れるようなインナーブランディングとしても機能するものであること
さらに、森田さんは、メンバーから何度も何度もヒアリングをしてもらい少しずつ世界観やキーワードを可視化していきます。
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ロゴデザイン:Speakを表す吹き出しとBUDDYを表す2つの顔
伝えるべき世界観の整理ができると、森田さんからデザインアイデアがたくさん(本当にたくさん!)考えていただきました。
最終的に決まったロゴの一番最初のコンセプトをちらっとお見せします。
Speakを表す吹き出し、Buddyを表す2つの顔、AIならではの「いつでも、ずっと話せる」ことを表す無限マーク、SpeakのS。それらを組合わせたキャッチーなロゴマークです。
※初期のころはバディをBuddy(キャップアンドロー)とするかBUDDY(オールキャップ)とするか検討中でした。
初期は、Appのカラーに合わせてブルーとグレーの案でした。(カラーリングの話は後ろで)
これ以外にも様々なデザインをつくっていただきました。どれも素晴らしいデザインなので、ほんの一部ですがこのnoteでお見せして、成仏させてあげたいと思います。笑
▼ボツになったデザイン一覧(どれも素敵です)
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カラーリング:ブルーとイエローがAIと人を表現
カラーリングは、社内でもアンケートをとってディスカッションを重ねました。
メンバー間でアンケートで紫は好きではない意見もあり、発色の良い色に変わっていきます。
そこで、森田さんが
●青 : アプリ / Tech
●黄色 : 人間 / Fun
を表現し、それが調和しているデザイン
とアップデートしました。
ロゴデザイン検証やカラー検証などを合わせると、100案以上ものデザインを制作いただきました。。。
さらに、スピークバディならではのポイントが「多様性」を意識したデザインです。
・青と赤というセットだと男女のイメージになってしまうので回避
・色覚にハンデがある人にも認識できるカラーリング
スピークバディは、メンバーも年齢もバラバラ、国籍や出身も多様なチームで構成されています。アプリ、サービスをご利用いただく方も様々です。だからこそ、多くの方に共感を得ていただけるようなデザインを意識した設計が必要です。
それ以外にも、フォント(ロゴタイプ)もこだわってつくっていただきました。ロゴタイプも本当に重要で、ロゴマークとの親和性があるようなタイプとなっています。さらに、ロゴタイプだけで使われることも想定した設計となっています。
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モチーフ:統一したデザインフォーマットになる仕掛け
森田さんのアイデアである「Speakを表す吹き出しとBUDDYを表す2つの顔」は、ロゴ自体に様々な想いが込められていると同時に、汎用性の視点でも考えられた設計になっています。
Webサイトやポスター、プレゼンテーションスライド等で、ロゴマークの吹き出しや円弧をデザインモチーフとして展開することが可能となっています。社内でもデザイン使用マニュアルを制定し、日々の制作物におけるクオリティコントロールをおこなっています。
メンバーからも「森田さんのデザインのおかげで社内外に発信する制作物の統一感がうまれた」「ブランディングがより活性した」「資料全体のクオリティが上がり、会社紹介資料にも発展した」などかなり好評でした。
なによりも、かっこいいものを作ると社内が盛り上がりますよね。
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おまけ:大変だった、だけど・・・ アートディレクターのホンネ
森田さんにホンネを聞いてみました。
ーー正直、今回のデザインをつくるのは大変でしたか?
大変でしたね(笑)
今回のスピークバディのロゴデザイン制作で特徴的だったのが、「メンバーみんなでつくっていきたい」という思いがあり、多くの方がプロセスに関わり、様々な意見が出ていく中でデザインを決めなければいけませんでした。そういった点が、普段のプロジェクトとは大きく違っていましたね。
一般的に、ロゴデザインをつくるプロセスにおいてインナーブランディングは大事ですが、今回は特にその色が強かったように思います。僕自身も社内全員を巻き込んでロゴを決定するプロセスは大変貴重な経験でした。
ーースピークバディに限らず、企業や商品・サービスのビジュアルアイデンティティをつくっていく際に大切にしていることはなんですか?
世の中がコモディティ化していく中でブランディングはこれからもっと重要になります。
さらに、今回のスピークバディさんのロゴ制作プロジェクトでも感じましたが、とても大切なことはインナーブランディングです。「スピークバディの強みや、特徴を整理して共有・自覚」して、さらにそれを「みんなで形にしたことによる愛着・覚悟が生まれた」ことで、インナーブランディングが活発になっているとお伺いできて本当に良かったです。さらに、デザインは単発ではなく継続していくことが大切です。ですので、新しいサービスやリニューアルで関わり続けられたら良いと思っています。
スピークバディが今後もより良いサービスを提供してくれることを期待しています!
終わりに
改めて、振り返りのインタビューを受けていただいたknot 森田さんには本当に感謝です。ありがとうございます!そして今後ともよろしくお願いします!!
最後に、森田さんからこのようにコメントいただいています。
「ブランディングって何だろう、ブランディングに興味がある、デザインやブランディングに関する講演もしてほしい、など気になることがあったらお気軽に連絡してほしいです。」
もしご相談がありましたら森田さんへご連絡ください!
今回も長文になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?スタートアップやサービスデザインで悩んでいる方にとって少しでも参考になれれば嬉しいです。
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