子供だっておとなになるよ
年始に作りかけのデモ曲を公開した分をのぞけばこれが今年最初の投稿となる。去年の大晦日、来年は自分としてでっかい花火を打ち上げようと決めていたが、早速新年二週間目で風邪を引いた。年末年始はいつも熱が出たり風邪引いて体調がくずれてしまう。決まっていたライブも一本飛ばしてしまうこととなり、これを書いている今も完全に喉が復活しているわけでもなく久しぶりに外出時にマスクをつけることを心がけるようにしている。喉と耳は繊細な器官なのだ。空気が乾燥しているところではできるだけ水(可能な限りぬるい水)を沢山飲んだり、喉の消毒薬とトローチは常に持ち歩いているし、体温調節があまり上手くないからニット帽とネックウォーマーと腹巻はすぐ着脱できるようにしている。冬場で一番嫌なことは何か、それは"寒いのにめっちゃ汗かく"である。小中学校でやったシャトルランや高校の競歩大会のことを思い出すのだ。寒いからあったまるため身体を動かしていたはずなのに汗かいて逆に身体が冷えるアレのことだよ。冬は好きだけど、唯一嫌いなのがこれ。身体壊しやすいね。気をつけよ。
そんなことをしている間に1月最終日になってしまった。ちゃんと今月のエッセイ書いてないなと思ってBlurの映画(To The End の方)を観たあとコメダ珈琲店へ飛び込んだ。Wembleyのライブ映画の方も続けて観たかったけど体力とスケジュールが合わなかったので翌日(これを書いた次の日つまり2月初日)に観ることとなった。普段頼まないシロノワールとカフェインレスコーヒーを前に一気に書いてしまおうということに。スピッツのマサムネさんがラジオで話していた「夕方以降カフェインなるべく取らないようにしている(具合悪くなるから)」は自分にもまるまる当てはまるからカフェインをレスにした。ちなみに深夜ラジオ聴いている時に飲むエナジードリンクは何故かラジオ聴き終わったら効果が消えてすぐ眠くなるのだ。不思議。コーヒーは17:00以降飲んだらほんとに深夜まで引きずるのにね。シロノワール、甘すぎて元気出てきた。映画観たあと、レコード店行って色々見て回っていたけどなんか力が出なくてすぐお店を後にしてしまった。話があっちこっち行き来してしまうが、シロノワールを初めて知ったのも深夜ラジオだった。いきものがかりの吉岡聖恵さんがツアーで名古屋に行った時に食べた話を何度かしていた。学生時代に聴いていたラジオのことは多分一生覚えていると思う。フィラーといって番組のCMと放送の間に流れる、地方局と本放送の時間差を埋めるように入るものがあって、オールナイトニッポンを聴いているときはユニコーンの「働く男」やくるりの「WORLD'S END SUPERNOVA」がフィラーとして流れていた。そこで初めてくるりの曲を聴いていたのだ。当時はShazamもないし歌詞を聞き取って検索する発想も持ち合わせていなかったから認識していなかったけど、数年後友達からくるりを勧められたあと聴きあさっていたら「WORLD'S〜」に再び出会い、すべてが繋がってしまったのだ。先日、越谷でくるりのツアー初日を観に行った。弦楽四重奏とのライブは風邪で下がった免疫を一気に回復へ持っていってくれたし少し聴こえにくくなっていた耳もその後良くなってきた。過去のストリングス編成の楽譜を使って再構築する公演。雑でも未完でもなんでもスコアを残しておくことの意味を感じたりした。
そういえば元旦に届いたいくつか年賀状のなかに、小さい頃小児科でお世話になった方で今は国境なき医師団で活動されている先生からの便りがあった。昨秋に藍綬褒章を受賞された凄い方で毎年一言手書き文字を添えて活動報告を送ってくれている。今年の便りには"真のジェンダー平等,ダイバーシティ,Equity,Inclusionの実現にはまだ遠く日本のGender Gap Indexの低さやウクライナとガザの人道危機を憂いながらも心のMissionへ向かい続ける"ということが綴られていた。日々歳上の人と話すなかで違和感を感じたりテレビやSNSから流れるレイシズムを前に、シスジェンダーである自分が考えられることは何なのか時々本買って読んだりしているけど、知らぬうちに小さい頃から自分に関わりのある人がその最前線で戦っていることが根底にあるからなのかもしれないなと思ったりした。もちろん聴いている音楽やラジオとかからも大いに影響を受けているとは思うけど。
風邪で寝込む前にはrockin'on sonicで観たデスキャブとかWeezerを聴き漁ったりしていたし、全然耳が回復しなかった週は最新巻が出た『みちかとまり』を読み続けたりしてなんとかだるい期間を乗り切った気がする。でっかい花火打ち上げたいけど身体は大切にしよう。引き続きあたたくして曲に向き合うこととする。次のライブは無事にやりきれますように。今年もよろしくおねがいします。
