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日曜日

今日は特に予定がないのでレパートリーを増やすことにする。

一つの曲はどの楽器でも吹けるようにしたいというのが目標なので、選曲は慎重になる。特にbop系のヘッドは楽器が変わると運指がめちゃくちゃ難しくなる場合があるので(特にバスクラリネットの左手の運指がえぐいことになることが多い)、それでも学ぶ価値があると思える名曲に限る。

自分は好きだけど誰もコールしないし知らなくてもいいかと思っていたLee Konitzの「Subconscious Lee」が先日ジャムセッションでコールされたので今日はそれを勉強することにする。

What Is This Thing Called LoveのcontrafactといえばHot Houseが有名だが、Subconscious Leeはコード解釈がモダンな上にリズムもトリッキーなので上級編という感じ。

新曲を勉強する時はピアノでメロディーをトランスクライブするところからスタートするが、音数の多いこの曲を取るのは結構大変だった。

ようやくヘッドの全ての音を取り終えて、早速楽器で吹いてみようかと思ったが、如何せん音数が多いので後日忘れた時のために譜面にしておくことにする。

ところがパソコンを起動して譜面作成ソフトを開く前になんとなく検索してみたら、ネット上にすでに譜面があることが判明。

以前なら「だったら最初から検索すれば良かった」と思っただろうが、他人の採譜した譜面を見ても分かった気になるだけで何も学ばないので、自分で採譜してから見つかったのは幸運だったと思う。

ただ、他人の書いた譜面もどこまで信用できるか分からないので、チェックしてみてOKだったら保存することにする。一音一音確認しながら、なんとなく高校数学の問題集の答え合わせをしている気分になった。

一音を除いて全て私と同じ「答え」だったのでこれを忘れた時用のバックアップとして採用する。

それから楽器4本を組み立てて練習を開始した。まずはテナーから。ソプラノはテナーと同じ運指なので割愛。フルート、最後にバスクラリネット。不思議とどの楽器でも数回繰り返しただけでテーマが吹けるようになってしまった。と言っても、遅めのテンポでないと指が回らないので(特にバスクラリネットとフルート)まだ暫く準備期間は必要。それは睡眠の力を借りるので後日。今日はここまで。

ダウンロードした譜面に頼っていたら、楽器を持ち替えて運指が変わった時に苦戦していただろうから、やはり自分で音を取ることによって頭の中に譜面が出来上がっている状態になってから楽器を手に取ったのは正解だった。

トランスクライブって写経みたいだよね。写経はしたことないけど。

いつものレパートリー維持作業もやって程よく日も暮れて、今日はこのまま達成感に浸って家でウダウダしても良かったのだけど、心の声が「ジャムセッションに行け」というので、雨の中、怠け心に鞭打って出かける。

ジャムセッションにはソプラノで行ったり、バスクラリネットで行ったり、その時の気分と体力で持っていく楽器を変えるのだけど(やる気満々ならバスクラリネット、移動が面倒な時はソプラノ)、今日のやる気は中くらいだったのでテナーを持っていく。修理してから人前であまり吹いていないので、自分の音が今どういう感じなのか確認しておきたいというのも理由の一つ。

今日は管楽器奏者が3人しかいなかったので沢山吹けた。テナーの音は、修理から返ってきて自宅で吹いた時にも「おお」って思ったけど、公共の場所でもなかなかゴキゲンなぶっとさでした。やるな、あの修理屋。レビューを書いてあげないとね。

やった曲は
There Will Never Be Another You (in Ab)
Driftin'
I Mean You
Days of Wine and Roses

コールされたけど知らない人がいて却下された
Think of One
Eronel
も名曲なので、もっと皆んなに知ってほしい。

テナーサウンドのあまりのご機嫌さに永遠に吹いていられる感じになってしまったので、寧ろコーラス数はやや控えめにしてしまった。後になって、3人しかいないんだからもっと長いソロでも良かったなと。まあ、Days of Wine and Rosesのソロは1コーラスで綺麗にまとまって最後の循環のところで拍手が起きたので、これはこれでよかったのか。


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