第18回積読読書会レビュー(「その本はきっとロクでもない」)
椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書・小宮山剛です。
この度は第18回積読読書会を無事にオンライン開催できましたので、ご報告いたします。もうこんなことを1年半も毎月続けているんですね。。。怖い。
📚第18回積読読書会の様子(あやしくないよ)
今回は6人のツンドキスト(積読家)で集まり、21時から深夜0時頃まで語らいました。その後、二次会(居残り積み)があったとか、無かったとか・・・。
積読読書会にご参加いただいている皆さまも、ちらほらと椎葉村に来ていただいています。ぜひこうしたオンラインのお繋がりも、対面でのお繋がりも大切にしたく引き続きよろしくお願いいたします。
積まれよ、さらば救われん・・・。
(あやしくないよ、ほんとだよ)
🖊第18回積読読書会で紹介された本たち
さて、そんな健全で神妙かつ愉快な積読読書会で紹介された本たちを掲載しながら、会話の様子をすこしだけご紹介します。
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トルストイ・・・というか露文が出てくるたびに起こる「ロシヤ文学の登場人物途中でわからなくなる問題」がこの日もさんざん語られました。
ちょうど椎葉村図書館「ぶん文Bun」でも宮脇昭さんの本を仕入れたばかりであり、テーマもヤマヤマシイものでぴったりでした。
話題は、YAMAPさんと椎葉村が結んだ連携協定にもおよび・・・。
韓国の街の本屋さんっていいよね。日本とは販売形態が違うよね。
そんなところから、韓国の図書館は凄いよね!という話に至り、韓国だけでなく諸外国の出版事情や本のデザイン・流通も知ると面白いよね、という話に広がっていきました。
とくに、図書館の比較研究などはもっと大々的に取り上げられても面白いのではないかと思います。(アメリカ都市部、北欧の一部等有名な事例だけではなく)
こちら『アベラールとエロイーズ』が紹介されたときは、積読家の皆さんたちの「読んでないけれどこんな内容だと思う」が炸裂していました。
だいたい題名がエロそうだから破廉恥に違いない
このくらいの時代の修道院ものはだいたいロクでもない
愛の往復書簡とかいう名前のわりにしょうもないかもしれない
・・・などなど、今メモを読み返すと冒涜ともとられかねない内容でした。この場を借りてお詫び申し上げます。
とはいえ欧州の修道院ものをめぐる所感としては、マシュー・グレゴリー・ルイスの『マンク』の残虐性・背徳性に鑑みても、中らずと雖も遠からずというところではないかな・・・と拝察する次第です。
こちら『天皇制と進化論』は、積読読書会としては稀にみる「開いて良かった!」とひざを打ちたくなる一冊だったようです。快哉を叫びつつ内容紹介をしてくださる参加者さんがハレバレとしていらっしゃいました。
ただし積読読書会の「黙読」時間はわずか15分程度なので「しっかり読んだら実はつまらないのかも」ということでした。
一度積読になった本への「信頼」は厚いようです。
最後はこちらの一冊。
村上春樹さんの「デレク・ハートフィールド事件」を彷彿とさせるような仕掛けがなされた一冊です。こちらも、みんなであーだこーだと積読の積読たる所以について語らいながらも、結局開いてみたらめちゃくちゃ面白そうだとシェアしあいました。
今回も楽しい楽しい積読読書会でした。みなさま、ありがとうございます!
+*+*+*+以下、宮崎本大賞noteの告知です+*+*+*+
📚クリエイティブ司書、noteで短編小説を書いています
今回も、一冊でも多くの積読さんが表舞台に立ち、そしてまた一冊でも多くの積読さんが生まれたことを祈ります。
みんなで本を買い、どんどん読み・積みましょう。
さて、小宮山が椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書として「本を売る」(すなわち出版会を潤す)ために活動していることの一つに、宮崎本大賞の実行委員があります。
この度8月16日、宮崎本大賞の公式noteでショートストーリー集を書き始めました。このnoteを通じて「宮崎の本好きはつよい!」と思っていただければと更新していきますので、何卒フォロー・スキをお願い申し上げます。
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