韓国で開催されたシーグラントウィークにて発表
シーグラントシステムとは,シーグラント大学を核とした沿岸域を中心として自治体ごとの学校,行政,企業,一般市民の連携をはかり,全国のシーグラント大学をネットワーク化した国家全体のレジリエントと持続可能性を高める仕組み。研究だけでなく,アウトリーチ(社会連携活動),教育(一般市民や学校現場での教育普及活動)の力を入れている。アメリカのパワーはこの3つに大きな力を入れているからとフロリダ大学のマイクスプランガー名誉教授は言う。
1966年にアメリカで始まり,韓国では2020年に法制化された。日本には,存在しない。韓国の済州島大学の教授からは,「日本は経済大国であり,広大な海洋面積を持つ島国だ。なぜ,シーグラントシステムがないのか。日本は世界に海洋国家のリーダーとして活躍してもらいたい。」と激励の言葉を頂いた。
なぜ,日本ではやらないの?と思う方も多い。政府,政治家,国民もあまり関心がないようだ。ビューロクラシーが強すぎて,横の連携が難しい。ならば,自分で動くしかない。お陰様で,皆さんのお力添えで,東京海洋大学海街コミュニティ・スクール推進本部を立ち上げて,研究,社会連携,教育,の仕組みを構築しようと日夜努力を続けている。