「名古屋円頓寺商店街の奇跡」行動力で奇跡を導けるのですよね。名古屋の誇りです。
こんにちはオオハシです。長時間滞在の台風10号にて外出もできず晴耕雨読な読書レビューです。(これも実は三度目か四度目の再読でようやくのアップなのでが)
僕はまちづくり協議会という組織活動に関わっています。生まれ育ったまちの変革に少しでも寄与したいという思いがあったことが背景にあります。そのまちづくり協議会では多様なメンバーが集まり、議論し、どうしたらまちがもっと良くなっていくかを検討・行動していっています。 その関係メンバーにこの本を紹介され読みました。
今回は長めにならないようにしたいと意識していってみましょう。
名古屋円頓寺商店街の奇跡
山口 あゆみ 著
2018年 8月の本
僕は本当に小さなころは名古屋円頓寺商店街の近くに住んでいたこともあり、何度も行ったこともあるので、だんだん寂れて行っていることは知っていました。「野良猫さえいないシャッター通りに人波が押し寄せた!」と帯にありますが、本当なんでしょうか。 実は名古屋に2019年に帰ってきてから、きちんと円頓寺通商店街には訪れたことがないのです。
僕はクラフトビールの店によく行くのですが、そこに来るようなメンバーの間で円頓寺商店街の変革ぶりやリノベーションされたお店の話題があがっていたことは耳にしたことがあります。 若者にまで話題になっていくような商店街に変わっていけたんだと思うと、すたれていっていたところを見ていただけに何だか信じられないぐらいです。
いろいろと勉強になることが多かったし、どっかの機会でやはり円頓寺商店街行ってみたいな、と思わせる本でした。いつか、行ってみよう。
以下、抜粋引用です。
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店や店の主人に魅力があるから
1997年ごろの円頓寺商店街革新の立役者市原さんの見解。とくに円頓寺近辺に住んでいたわけでもなく、たまたま仕事で円頓寺商店街界隈の古民家改修の仕事から関わった関係性から、円頓寺商店街での仕事とかかわったお師匠さんが亡くなられたことにともない、去ろうと決意したシーン。
「灯りは乏しく、人通りもない。野良猫の影さえなかった。円頓寺商店街はあまりにひっそりとしていた。本来なら商店街は夕方から夜にかけていちばん賑わうべきときだ。しかしアーケード通りに足を踏み入れるだけで、こちらまで寂しい、暗い気持ちになってしまった。」
という前段の記述があった。 僕の中での円頓寺商店街のイメージはまさにこの通りだ。
いろんな人が一日楽しく遊べるところ
下駄の専門店『はきものの野田仙』の店主、高木麻里さん(円頓寺の歴史を整理しなおし、冊子『円頓寺商店街のあゆみ』をまとめた方)の自分が育った昭和四十年代ごろの円頓寺商店街を思い出されてお話しするシーン。
たしかに生活もありますが 遊べるところという感覚 素敵ですね。ぼくもこの感覚が素敵だな、と思って付箋を付けました。
終わらないうちにみんなに伝えたい
2003年ごろ、建築家の市原正人さんがよく通うようになって「街の常連」となり、10人ほどの建築家仲間を誘って円頓寺商店街界隈を盛り上げるプロジェクトを組む直前のシーン。「終わらないうちに」という言葉が印象的です。
空き家バンクへの逆転の発想
シャッター街となってしまっている商店街に「空き家バンク」と呼ばれる物件集を作ろうとした際に「空き家バンクに自分の物件が公開されるなんて嫌なことなのだ」と気づいた際の逆転の発想、行動力。こうして一軒一軒、魅力的なお店を生み出していく。
圓谷(まるたに:蓬莱泉蔵元のお店)
「ここに来ないと出会えない物、味、空間、人を備えた店」というナゴノダナバンクのポリシーに合っていただけでなく、店の側から見ても「円頓寺界隈、ナゴノダナバンクだからこそ実現できた」という最高のマッチングの成果なのだ。 という引用もありますが、日本酒好きの私らからしたら、あの蓬莱泉の関谷醸造の店、というだけでももう行ってみたい。というか今度絶対行こう。
゛大いなる田舎” だからいい
ぼくは名古屋生まれの名古屋育ちで会社仕事で東京で19年勤務してきたけれど、まさに「大いなる田舎」としての名古屋は本当に大好きです。この田尾さんの 「ちょうどよい」 という表現、うれしかったなぁ。さあ次でラストです。
そして次のビジョンへ
エピローグに以下記述がある。「一店舗一店舗のオリジナリティを大切にし、今まで続いてきた店の個性、店主の個性を生かしながら街づくりをしたことが、結果的に円頓寺商店街全体の価値と魅力を高めた」
ぼくも住みたいと思う街へ、まちづくり協議会の活動を行っているけれど、まずは勉強がてら 円頓寺商店街に行ってみよう、行動を起こしてみよう、という気が強く根付いた読書レビューとなりました。
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以上
相変わらずなんだかよくわからない読書レビューとなってしまい、毎度失礼します。しかしながらいつものコメントですが「スキ」していただけると筆者励みになります。 台風のはざまで何だか日が差してきたから円頓寺行ってみるかと思ったりします。
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