「なぜなら」を使いこなせ
わかりやすい伝え方をするなら、「なぜなら」を使いこなせ。
もしあなたが美味しいクレープを食べて、その感想を伝えたいとする。
そのときに「なぜなら」を使いこなせていないと、次の文章になる。
「この前行ったクレープ屋の店長が言ってたんだけど、クレープってミルクをたっぷり使った生地を何層にも重ねるといいみたい。生地フワフワでとても濃いクレープができるらしい。それがとても美味しかったんだー」
使いこなせていると次の文章になる。
「この前行ったクレープ屋のクレープ美味しかったよー。生地がフワフワでとても濃い味だった。店長に聞いたら、ミルクをたっぷり使った生地を何層にも重ねることで、このクレープを再現できるみたい!」
書いていることはどちらも一緒だけど、2つの文章はわかりやすさがぜんぜん違う。この理由は伝えている順番が違うだけだ。前者は、「なので」で文章がつながるようにしゃべっている。後者は、「なぜなら」で文章がつながるようにしゃべっている。
このようなことが起きるのは、なぜそれをするのか(なぜその内容をしゃべっているのか)をわかっているかどうかで、人間の理解度は大きく変わるためである。
このことは元々知っていたけど、本の読み方を変えたときに再実感した。最近、本を読むときにあらかじめ何を学びたいかをメモしてから読むようにした。こうすることで、本を読む理由(なぜそれをするのか)が明確になり、読んでいる本への理解力が大きく上がった。
「なぜなら」の力で、読書の効果を大幅に上げることができたのである。
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