ラグビーが教えてくれたこと8
【何でも相談できる仲間の存在、相談できる専門家の存在は必要。どんな分野でも。】
これもラグビーを通して得ることのできた、本当にかけがえのない財産です。
一言で言うと、
自分オールスターズ
です。(初めて言った)
今初めて使った「自分オールスターズ」とは、
自分を構成する様々な分野で信頼して相談できる方々のことをいいます。別にその人たちが一度に集まってチームとしているわけではありませんが、自分だけの「これはこの人に相談しよう」な選抜チームです。
自分にとってのそういった存在がいるというのは、この情報化社会に色んな情報に囲まれて何を選んだらいいのかわからなくなってくる時代において、自分だけの羅針盤となっていつも僕を助けてくれます。自分だけで考え込むのも、ひとりの人間に全てを相談するのにも限界があるので、やはり、オールスターズ。いろんな角度から専門家に聞ける布陣を自分の中で揃えています(←すげー偉そうw)
信頼できる仲間はたくさんいる中でも、専門性の高い彼らには本当に助けられていますし、信頼しているそういった人たちに対して、こちらも信頼を失うことをしたくないと思ってます。
僕の場合のそれは、大きく6つに分類されていまして、
プライベート
ラグビー
人生(考え方や哲学)
お金
トレーニング・治療
広い世界
の6つになります。簡単ですが、めちゃくちゃ偉そうに自分オールスターズの選考基準を話していきたいと思います。
プライベート
プライベートに関しては、一番専門性に関係ない分類ですね。
多くは自分の家族と話すことが多いですし、昔の恋愛の相談なんかは大学の同期やNEC時代の同期や先輩にしょっちゅう包み隠さず話してました。
恋愛に関しては、自分と価値観の合いそうな人間に話してましたね。しっかり計画的に用意周到にというよりは、どちらかと言えばロックンロール的な、細かいこと気にせずに行動起こそうぜ的な人間にシンパシーを感じてましたので、そういった布陣で固めています。ロックンロールで背中押しがちな人ですね。
今では、プライベートに関してはほとんど家族です。どちらかと言うとアクセルな僕にとってブレーキをかけてくれる妻がいないと生活がどうなってしまうか不安でしょうがありません。の割には、よくわからないタイミングで自分で急ブレーキをかけてしまったりもするので、ちょっと困らせたりしてしまいます。
ラグビー
ラグビーに関しては偉そうなこと言えないですけど、やはり考えている人間に相談しますよ。
僕自身、ラグビーの中で特に深く考えてプレーしている部分といえば、ボールキャリー、タックル、ブレイクダウン、ラインアウト、ゲームの流れなどに限られてくるので、無数の要素によって構成されているラグビーにおいては、その他の部分を深く考えている人間に教えてもらう時間や、自分と同じ部分を深く考えている人間と議論する時間は、とても楽しいものです。
たいてい、そういう人と話したら、話が膨らんで様々な議論に及ぶので、そういう時間を通して、「お、この人は自分にない面白い視点で深く考えているんだな」と、オールスターズ入りに名を挙げていきます。(はい、また偉そう)
トレーニング・治療
技術や戦術などを話すラグビーの専門家達とは違い、トレーニング・治療の専門家たちは僕自身の身体に向き合ってくれる人たちです。
何と言っても身体が資本なラグビーですから、自分の身体とは日々向き合っています。自分の身体を実験台に、色んなことを試してきましたが、そんな中でも、自分に合っていて、自分に対して正直に話してくれる、僕と同じように僕の身体に向き合ってくれる、そして結果を引き出してくれるオールスター達は、僕が現役である限り本当にとても大切な人たちであります。
それは、トレーニングも治療も同じです。「この怪我をしたらこの人だ。」「このリハビリトレーニングはこの人だ」という信頼できる人たちの存在がいるというのは、困った時にも自分に安心感を与えてくれます。
人生(考え方や哲学)
ここに関しては、自分が悩んだり、ブレたりしそうになった時に、自分に大切なことを改めて気づかせてくれる人たちが名を連ねています。
本当の僕のことを知ってくれていて、その僕が色んなストレスでグラついている時に客観的に自分を正しい本来の自分の位置に戻してくれる存在がいます。そこにはもちろん家族も含まれますが、今まで一緒に戦ってきた仲間達、付き合いの長い指導者の方などが僕にとってのそれに当たりますし、今でも困った時には話を聞いてもらって、自分の中のモヤモヤをすっきりさせてくれます。
それを相談しやすい間柄であるというのもまた、自分にとってはありがたい存在です。
お金
お金のことは、たぶん多くの人がそうだと思うんですけど、知らなくて損していることって世の中にたくさんありますよね。
僕も完全にそっち側の人間でして、こういうのもまた信頼できる専門家の存在が大切になってきます。もちろんお金が全てではないけど、やっぱりお金は大事です。
ここに関してはあまり多くを語ると墓穴を掘るのでこの辺にしときますが、やはりお金をよく知る、信頼できる人間は何人かメンバーに入れることは大切になってきますね。
広い世界
なんの話だということでもあるのですが、ここまで自分が生きてきた世界は非常に狭い世界だと思っています。たしかにそこで学んだことっていうのはラグビー界を出ても使える価値だ、とは思っていますし、そこでの出会いと感動は僕の人生を豊かにしてくれています。一方で、お金の話にもありましたが、知らない世界が多い。
なので、意識して外の世界の人との交流を増やしています。そしてこの分野での自分オールスターズに入る方々は、全然知らない世界やそこの人と自分を繋げてくれる人達です。言ってみれば、僕をまだ見ぬ知らない世界に誘ってくれる、僕駅の駅員さん的な。「それならここ行くといいよ」みたいな。そういった人達に、自分の世界を大きく広げてもらって、これからも生きていきたいと思います。
そんなこんなで、自分オールスターズの選考基準を偉そうに紹介させていただきました。
きっとこれは、ラグビー選手である自分に限った話ではないのではないでしょうか。何かに突き抜けている人や自分に対して気付きを与えてくれる自分オールスターズは、きっとどんな世界で戦う人にも必要なのではと思います。
そんな話です。