ラグビーが教えてくれたこと2
【8ある能力を10にするのは難しいけど、1ある能力を5にするのはできるし、そっちの方がトータルの能力は上がっている。自分の幅も広がる。】
これはラグビーだけでなく、何事においても自分を成長させたい時に自分の中に持っている考え方です。
中学生の頃に、当時流行っていた(今もかな?)ウイニングイレブン(以下ウイイレ)っていうサッカーゲームをやっていたんですけど、
それぞれの選手の能力のステータスってのがあるんですね。
スピード:90
ドリブル:94
シュート:76
ディフェンス:57
みたいなのが、20項目くらいあったかな。
それら全部をひっくるめてその選手の能力値みたいになってて、
例えば20項目あったとしたら、
トータル2000の内、その選手の能力は1748だ
とか。そんな感じだったかな。もう20年近く前だから詳しくは覚えてないし今どんなのか知らないけど、
そんなウイイレ的マインドが、ラグビーで一選手として自分の能力を上げたいなと思っている時に常に頭にあるんですよね。
どういうことかと言うと、
自分のトータルの能力を上げるにはどうしたらいいか
という風に考えている、ということです。
ラグビーの選手の能力をウイイレ的に考えてみると、
スピード:87
タックル:90
パワー:85
パス:79
ジャッカル:14
とか、これもたぶんめちゃくちゃ項目ができると思うんですね。20項目じゃ足りないくらい。
(↑この数値は誰も連想してないですよ)
で、トータルの能力を上げるというのがどういうことかというと、
上の選手の場合、タックルは90と、ある程度高いですよね。これでいうと、伸び代も10しかない。トータルの能力で考えても、10しか上がりません。
でも、ジャッカルは14しかない。これはジャッカルが苦手とも取れるけど、トータルで86もの伸び代がある、ともとれますよね。
もちろん、タックルで突き抜けたいと言って90を100にするべく努力することは否定はしませんが、
できなかったジャッカルを14から50くらいまでに、それなりに(マスターするまでではなく)できるようにすれば、
トータルの選手の能力としては36も上がってんじゃん!
タックル10上げるよりトータルで上がってる!
と考えたりするわけです。
また、そのように、今まで手をつけていなかった部分をそれなりにできるようにすれば、トータルの能力が上がるだけでなく、選手としての幅も広がるだろうなと、考えるわけです。
社会人なりたての時に、自分はそうやって、それまでに全くできなかったジャッカルというスキルの習得にゼロから取り組んだことでプレーの幅が大きく広がりましたし、
リハビリしている時なんかは、自分の弱いところに向き合っている時間こそが成長している時間なんだと思いながらやっています。
得意なことばかりやって突き抜ける人もかっこいいと思いますが、僕は色んなできないことをできるようにして、自分の幅を広げることが合っている感じがします。
これは、ラグビーにだけに言えることではなく、
「全然勉強したことないんだけど、インテリアに興味あって勉強し始めてみようかなと思ってて・・」
とか
「今度ドイツ行くから、ドイツの挨拶とか注文の仕方くらい勉強してから行こうかな」
など、もともとの能力がゼロに近いものを50とかにすることの方が、80ある得意な能力を100にするより、トータルで上がってるよねっていう、そんな風に考えたりしてます。
この考え方はラグビーと中学時代にやってたウイイレを通して培われたものかもしれません。
そんな話です。