夫婦の働き方について
先日こんな記事を拝見しました。
日本人女性の藤井裕子さんがブラジルの柔道男女代表監督を務めており、そこに至るまでの経緯や、現在のこと、また挑戦する藤井裕子さんを専業主夫としてサポートする旦那さんの話にまで及びました。
失礼ながら、これまでに藤井裕子さんのことを存じ上げておらず、その夫婦のあり方にとても共感したと同時に、こんな人がいたんだと読みながらとても興奮しました。
今日は、夫婦の働き方について、自分の意見を述べさせていただきます。
2016年の秋、まだ結婚する前、そして社員選手→プロ選手に転向(移籍)する前に、僕は1つの本に出会いました。
今や知らない人はいないであろう、こちら
LIFE SHIFT
来たる人生100年時代に向けて、これまで当たり前だと思っていた「学校卒業→定年まで働く→余生を楽しむ」の3ステージ型の生き方が変わってきますよ、と。これまでの生き方を否定するものではなく、これからの自分らしい働き方・結婚・教育・余暇の楽しみ方・自分への投資(学び)のあり方を考えさせられる本でした。
結婚する前、プロになる前にこの本に出会っていたのが自分にとってとても大きく、組織にしがみつかない、自律した人間にならねばとも感じました。
その中で紹介されていたとある登場人物の家庭のあり方が、とても魅力的でした。
夫婦で「挑戦」と「サポート」を両立している夫婦のあり方です。
ちょっと前までは、日本の社会では男性は家のためにバリバリ働き、女性は家の中で家事・育児。家族とはそういうものだ、みたいな考え方があったかと思います。
好きなことを仕事にしよう、とか言っても、好きなことを仕事にしているのは男性ばかり。
男性は、同じ会社にいようが、転職しようが、頭の中には定年まで働き続けるイメージしかないのかもしれませんが、女性においては同じように好きなことを仕事に働き続けようと思っている人が男性の数だけいるとは思えません。
結婚して出産したら家のことに努めるのが当たり前。逆に自分は働きたいと思っている人は、結婚したら働き続けられないから結婚したいけどできない。
夢と結婚を天秤にかけてしまう。そんな考えもあるのではないでしょうか。
出産における、妊娠期間や出産後の数ヶ月に関しては、他に替えはきかない、女性だけしかできないことですが、それ以外は替えがききます。
つまり何が言いたいのかというと、
好きなことを見つけて仕事にしようとか、よく見るフレーズですが、女性が同じように長い人生好きなことを仕事にして生きていく、ということを受け止められる男のマインドって、まだまだマイノリティだなと思っています。
冒頭の記事のように、奥様の挑戦をサポートするために自分の教員の仕事を辞めて主夫となる。夫婦として「挑戦」と「サポート」をお互いに交代しながら支え合っている夫婦って素敵だなと思う反面、すごく少数だと思うんです。
昨今、女性の働き方改革とかいろいろ言われたりしますけど、
「自分もパートナーをサポートする時期を想定した人生プランを考えるべきではないか」という意味では、
男性の働き方改革
も同時に必要になってくるのではないかと思います。
将来成人する少年たちにも、そういった結婚観というか、自分だけ夢を追い続けて行く人生だけじゃなく、
「奥さんの挑戦をサポートする時が結婚生活の中で訪れてくるんだよ」
と伝えたい。
女の子にも、
「夢を持ち続けて良いんだよ。旦那さんが君の夢をサポートするから。」
と言いたい。
「夢」と「結婚」を天秤にかけずに、夫婦両方とも夢も結婚も求めて良い。
そのためには、男性がパートナーの女性の夢や挑戦をサポートする世の中になって欲しい。
ちなみに我が家の場合は、
今は完全に僕の挑戦をサポートしてもらっている状態です。これは、プロスポーツ選手として生きていける時間が限られており、今この時しかできないことを仕事にしているからです。
そのため、妻には家庭のことで負担をかけてしまっている部分も多くありますが、幸い彼女自身もフルタイムではできていませんが、好きなことも仕事にして楽しんでおります。いつか自分のラグビー選手としての生活を引退したときには、その比重が夫婦で入れ替わること(主夫になること)も考えておりますし、その人生もまためちゃくちゃ面白そうだなとワクワクしております。
そのときには、次にくる自分の挑戦のためのエナジーをチャージしまくることでしょう。
そんな我が家の夫婦の働き方に対する考えでした。
男性の皆さん、
職場の女性のことや社会の女性のことを気にするのも良いですが、一番身近なところにいる女性(奥様や彼女さん)とお互いの夢について、人生プランについて話し合ってみてください。自分と同じように、なりたい何かがある(あった)はずです。同じ人間ですから。
賛否両論あるのかな、、
女性が家の中だけでなく、
もっと社会で活躍できる世の中になるには、
男性のマインドを変えないといけないと思っています。
HAPPY WIFE, HAPPY LIFE.