目標を達成させるために年間計画を立案する
新たな1年の始まりです。当たり前のことなのですが、シーズンが終了すれば、すぐに新しいシーズンに向けて始動します。まずシーズンが終了してやる事は、チーム全体ミーティングです。このミーティングの内容が1年間を左右する大事なミーティングになります。
①全4年生から後輩達へメッセージ
②主将、副主将発表
③今シーズンの振り返り
④来シーズンの目標
⑤チームスローガン
①に関して、まず4年生は、この4年間の思いを素直に述べてもらいます。途中挫折していたことやAチームで感じてきた事、Bチームで感じてきた事などを後輩達に助言を言います。1年生の時は、人前で話が出来なかった学生がしっかりと感謝の気持ちから述べている姿を見た時は本当に嬉しく思います。
次に、②に関しては、新たなシーズンに向けての主将、副主将を決めます。色んなやり方があるとは思いますが、今現在は4年生とスタッフが話し合い、全体ミーティング開催前に主将、副主将を決定します。
そして、③は、グループに分かれてシーズンの振り返り、良かった点、悪かった点、改善すべき点を出し合い、最後にグループの代表がまとめて話します。
また、④、⑤は、主将、副主将を中心に先程述べた良かった点、悪かった点、改善すべき点をチームでまとめて新たな目標やスローガンを決めてスタートするという流れになります。
ここから年間計画についてお話をしていきます。
まず、計画とは、目標を達成するための道しるべであり、到達までの段階を明確にしなければなりません。事前に学生スタッフとミーティングを開催し、合宿、強化試合、トレーニング、公式戦の日程を入れ込み、練習内容等を作成しますが、合宿や強化試合などは先方の大学の都合もあるので、そこは柔軟な対応をしていかなければなりません。もちろん、選手の怪我の状況はトレーナーと相談しながら、復帰の目処なども考慮してチームを構築していきます。
また、計画を立てる際、目標に到達するまでにどういった段階を踏むべきなのか、その段階をクリアするためにはどの程度時間が必要か、それは本当に必要なのかなど細かな計画の積み重ねが重要になると思います。
どのようなことを達成させたいのか
計画を立てる際に気をつけなければならないことは、どの程度の期間に、何を、どれくらいと言うような明確な目標設定が重要になります。例えば、短期目標として、4月から公式戦の時には、1試合あたり1on1ディフェンスでの失点を20点以下、ローテーションミスやトークミスからの失点を20点以下、ファーストブレイクでの得点を8点以上など試合の勝敗よりも試合内容の目標達成度が重要になります。
もちろん、これはその年代の選手の構成によって変化します。
また、それぞれの課題にどれだけの時間がかかるのかを予測して、計画達成までの期間を考慮することによって、正確な計画を立てる上で重要な事であると思っています。
明確な目標を設定することからはじまる
計画を立案するということは、目標を達成するためであり、何を目標にするのか、どういったことを達成しなければならないのか、最終公式試合期間までに達成することができるのかなど、目標設定の仕方が大変重要になります。やり方は色々とあるかと思いますが、私は、選手全員で目標設定を考えて、選手とコーチが納得してシーズンをスタートするようにしています。
そして、目標設定は具体的であること、チャレンジングな目標設定であり、可視化されている事が求められています。曖昧な目標ではなく、明確な目標を決めることによって、正確な計画を構築することができると思っています。
長期目標、中期目標、短期目標
しかし、期間の考慮して目標設定を行い、正確な計画を立案しても計画を実行しなければ意味がありませんので、実効性の高い計画を構築することも正確な計画を立案する重要な要素になります。
また、目標設定の際は、長期的に達成させたい目標やシーズン中盤までの目標、そして、短期的に達成させたい目標を決定します。
これは、小さな目標を短期間や中期期間で達成させることができた場合、もちろん出来なかった場合も最終的な目標に向けて進捗していることが把握できて、振り返りをすることによってステップアップに繋がると思っています。
PDCAを活用する
そして、どの業界でも使用されているPDCAサイクルを活用します。このPDCAサイクルは、Plan、Do、Check、Actionの頭文字をとった用語ですが、大きな目標を達成するためにPDCAサイクルを繰り返して計画を進めていきます。
このサイクルを繰り返すことによって、短期目標や中期目標の際に常に計画の改善をすることができるようになりますので、長期目標の手助けになります。
個人目標の設定
最後に、これまではチーム全体での目標についてお話をしましたが、次は個々の振り返りと目標設定です。
毎年、前期試験終了時と年末の2回に個別で面談をします。面談をする前に振り返りシートを記入させて、その記述した内容を見ながら面談をします。基本的に私が一方的に話す事はありません。半年の振り返りや1年間の振り返り、個人達成目標などを聞くことや授業出席状況、単位取得状況を聞きながらコミュニケーションを図り、全部員と個別で話をします。
また、個人目標設定は、自由です!「なりたい自分になるため」にどのような努力をするのか、本当にその努力で達成出来るのかを聞きながら、自ら考えて行動できる人間に成長できるように促します。
目標達成には、緻密な計画と改革が必要になると思いますので、一歩一歩積み重ねていきたいと思います。
本日はここまで。
次は、学生勧誘(リクルート)について話をして行きたいと思います。
引用文献
https://mfc.mynavi.jp/archive/2018/10/03/mfccolumn_25/
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