川面剛 / TSUYOSHI KAWAZURA

福岡県北九州市出身。1975年1月11日生まれ。 元プロバスケットボール選手。現在、九州共立大学准教授兼男子バスケットボール部監督。特定非営利活動法人THBスクール代表をしながら、育成年代にも力を注ぐ。 これまでに感じて来たコーチングや戦術的な考え方などについて書いていきます。

川面剛 / TSUYOSHI KAWAZURA

福岡県北九州市出身。1975年1月11日生まれ。 元プロバスケットボール選手。現在、九州共立大学准教授兼男子バスケットボール部監督。特定非営利活動法人THBスクール代表をしながら、育成年代にも力を注ぐ。 これまでに感じて来たコーチングや戦術的な考え方などについて書いていきます。

最近の記事

マインドセットを理解して心を磨く

 本日は『マインドセット』についてお話をしていきたいと思います。マインドセットという言葉は聞いたことはありましたが、詳しいことが分からなかったので、『マインドセット』の意味と種類ついて調べてみました。  『マインドセット』とは、これまでの経験値や教育観、そして生まれた世代の背景など先天的な性質から形成される物事の見方や考え方を指す言葉である。  そして、信念や心構え、価値観、判断基準、あるいは暗黙の了解や無意識の思い込み、陥りやすい思考回路といったものもこれに含まれるそう

    • 地方の大学における選手勧誘の現状

       本日は、選手勧誘(リクルート)についてお話をしていきたいと思います。  まず、選手勧誘の事について先行研究を調べてみました。  ある競技では、大学で優秀な成績を残すためには、その前の高校時代にある程度の実績が必要になる(青柳ら, 1990)。  また、高校時代に優秀な成績をあげた選手は、マスメディアなどを通して多くの者に認知され、多くの大学指導者が同時に勧誘することになる。そこでは選手側に大学を選択する権利が与えられることになり、選手にとって魅力ある大学が選択される(

      • 目標を達成させるために年間計画を立案する

         新たな1年の始まりです。当たり前のことなのですが、シーズンが終了すれば、すぐに新しいシーズンに向けて始動します。まずシーズンが終了してやる事は、チーム全体ミーティングです。このミーティングの内容が1年間を左右する大事なミーティングになります。 ①全4年生から後輩達へメッセージ ②主将、副主将発表 ③今シーズンの振り返り ④来シーズンの目標 ⑤チームスローガン  ①に関して、まず4年生は、この4年間の思いを素直に述べてもらいます。途中挫折していたことやAチームで感

        • チームボンディングを実施してチーム力の向上を図る

           Bリーグが開幕しましたね。今年はどうなるのか分からない状況でしたが、無事開幕を迎えられたことは本当に嬉しいですね。 さて、今日はチーム力をどのようにして向上させていくのかを書いていきたいと思います。  今年に関しては、開催をする事ができていない状況ですが、我チームは、オフコートでチームが集まり、食事会などを開催しています。  部員は80名ぐらいの大所帯チームで、毎日全部員が同じ時間に集合して練習する事がありません。そこで、定期的に学年対抗ポセイドンズカップ、新入生歓迎

          チームルールを決定して方向性を明確に示すこと

           今回の内容は、私が尊敬する○○炎さんのチームルールをベースに私も同じような内容でチームルールを実施しています。 ●新体制で考えること 私も指導者になって11年目を迎えましたが、毎年新体制になった時「今年はどんなバスケットボール戦術が選手に合うのかな、どのようにして学生が掲げる目標を達成させていこうかな」と考えます。  それは、どんなスポーツでも、どのカテゴリーでも、毎年、チーム構想は変化していきます。特にアマチュアスポーツであれば、最終学年が最後の大会で引退し、そこから

          チームルールを決定して方向性を明確に示すこと

          『ドン底から念願のインカレ出場』

          ■結果が出なくても確固たる信念を持つこと『堅実なディフェンスからパッシング・フリーランス・オフェンス』を構築できるようにコーチとして試行錯誤しながら最善の努力を継続して来ました。 ジョン・ウドゥンは、  『コーチは、信念を持って指導することができるならば、自分が採用する基本的なオフェンス、ディフェンスのシステムに確固たる自信を持って、それを信頼することである』と指摘しています。  ただ、すぐに結果が出ることは無く、選手も『本当にこれで大丈夫だろうか』という焦りや不安もあっ

          『ドン底から念願のインカレ出場』

          指導上における男女の違いを理解してチームのベースを構築する

          ■男女の特徴および特質の違いを理解する ゴールドスタンダードラボの記事によれば、男女の声掛けやコミュニケーションの取り方など、その他多くのことが性別によって非常に異なることを述べています。例えば、女子選手の場合、新しいコーチが就任したとしても、突然男子選手よりも競争心を持って、練習に励むことはないと指摘しています。  そして、身体的接触を嫌う女子選手は、練習でのコンタクト練習などは思い切ってやらない選手が多くいます。一方、男子選手であれば目一杯力が果てるまでやり切ることがで

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          古い体制の『上下関係』に依存されていたチーム内組織の改革

          ■先輩と後輩の「上下関係」について 当時、私がコーチをしていたF大学女子バスケットボールの選手達は、練習中も妥協せず全力で走ります。また、練習と練習の切り替えも早く、全員で必死になって行います。第三者的な方が見れば学生らしい「応援したくなるチーム」と感じると思います。本当に素晴らしかったです。  さて、ここのどこに隙があるのでしょうか。  私は、肝心なことを見落としていたのです。それは、「先輩と後輩との上下関係について」です。F大学女子バスケットボール部は、この「上下関係

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          負けず嫌いな心に火が灯る

          ■「コーチとしての覚悟」は簡単な事ではない 私は、もう一度福岡でプロ選手としてプレイをしたいという気持ちを持っていたので、プロ選手として第一線を退いていましたが、練習は100%で取り組みます。妥協は一切しません。 「何故そこまでストイックに断言出来るのか」  それは、大阪から福岡へ帰るようになった時に、背中を押してくれた仲間や福岡レッドファルコンズ時代に応援して下さっていた方々を裏切ってしまったからです。そして、私自身もこれまで継続してきた大好きなバスケットボールを中途半

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          コーチとしての覚悟

          ■F大学名物練習『油山ランニング』最初からコーチングとは少し余談ですが笑  F大学男子バスケットボール部のことについて少し触れたいと思います。当時インカレ出場57回、伝統あるチームです。  この時には、今年から京都ハンナリーズでプレイをするI谷選手(大学3年生)、バンビシャス奈良でプレイをするK田選手(大学1年生)が在籍していました。  指導者は、当時65歳を過ぎた名将M山泰夫先生。 「バスケットボールは、足腰ば鍛えることだ。それだけで九州ば勝てると。」by M山泰夫

          コーチとしての覚悟

          転機の連続からはじめてのコーチング

          ■大阪から地元福岡へ 私は大学を卒業後、社会人になり、当時日本最高峰のリーグに所属していた○下電器スーパーカンガルーズで8年間選手を続けて30歳になった時に引退を決意。  引退後は、社業に専念し「これからは仕事に集中しよう」と思っていましたが、「バスケットボールがまだやりたい、そして将来的にもバスケットボールに携わる仕事がしてみたい」という気持ちが心の片隅にありました。  そんなある時です。  新聞を読んでいると「日本最高峰のバスケットボールリーグに参戦!福岡R○!」と

          転機の連続からはじめてのコーチング

          はじめに

          川面剛です。私は35歳でプロバスケットボール選手を引退し、バスケットボールコーチとしての道に進みました。 コーチになり右も左も分からない中、人の出会いを大切に、そして、人に支えられながら、今の自分自身があると思っています。本当に感謝申し上げます。 今回、このnoteを活用して、私自身がコーチとして感じてきたことをお伝えして私という人物、また、私の言葉が皆様にとって何かを変えるきっかけになれば幸いです。 「無心・バスケ道」「人を育てるコーチングとは何か」 始めます。宜し