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人生に乾杯 29(ブログを付け続けるのは難しい)

ブログを付けることは難しい。付け続けることはもっと難しい。このブログも、前回3月29日からひと月近く経ってしまった。

どうしたら続くかと考え、一橋大学名誉教授の野口悠紀雄さんの本「書くことについて」を買い込み勉強してみるが、IT音痴の自分にはなかなか理解できない。なにせ元官僚、学生時代からコンピュータをいじっていた人が、頭の中に書物用のデータベースを作る解説をしているのだ。

4月14日の受診日に、田部井医師から紹介されて同じく国際医療福祉大三田病院の口腔外科を受診した。舌先が少し痺れる、舌の口内炎(?)がいつも特定の箇所にポツッとできるなどが続いたためだ。舌先が痺れるのはビタミン剤(B6、B12)を処方してもらって少しずつ改善していた。

直接のきっかけは舌の中央に白いポツがあったためだ(写真舌の赤丸、画像が粗いのは、ごめんなさい)。自宅から病院の田部井医師に電話したのは3月23日のことだったが、田部井さんに予約を取って頂いた次の日にはこのポツが消えていた。しかしである。そんなことを気にしていたらキリがない。いちいち心配になってしまうのだ。あっちが痛い、こっちが痺れる。

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で当日。同じ病院内の口腔外科で「アバスチン(分子標的薬)は口の中を荒らすことがあるのよ。知らなかった?」と言われてしまった。舌先が痺れる件や他の「問題」も相談したが、半分は抗がん剤のせい、半分は15年前に歯を矯正したり10年前に親知らずを抜いたりした事が起因していたらしい。調べると、アバスチンは稀に末梢神経を痛めることがあるそうだ。

受診日は朝から複数科を回るので、比較的待ち時間がある。この日もその時間を利用して野口教授の本を読み、試しに自分の口のことをスマホに吹き込んだ。技術ってすごい。でも結局それは聞かずじまい。「アイデアを迷子にしない」という意見には大いに賛同するものの、沢山の著作を残した人には、簡単とは言えなくてもできるかも知れないが、IT素人の自分にはとてつもなく難しい。ブログを続けることには難行苦行が待っているに違いない。

その一方、この週はいいことが2つあった。1つは、この日は脳外科で定期のMRIを受け、結果は異常なし。田部井医師からの所見もなく「まな板の下」に降りることができた。

もう1つは、翌15日に大手町まで出かけたことだ。ブログの写真はJR東京駅付近。悪天の合間の晴れ間に撮影したが、こんな景色を見たのはいつ以来だろう。春の空は澄み渡り、内側は新しいくも外見は昔の風情を残した茶色の駅舎、緑の芝が映える。ある人たちから昼食に誘われ、恐る恐る出てきたのだが、出てきて良かった。この風景を見られただけでも心が洗われる気分だった。もちろん昼食も秀逸で、互いに共通の話題で盛り上がった。

本ブログ、あれもこれも詰め込んだらツマラナイものになりそうなので、この辺でやめておく。20日(火)から肺の治療を始めるので4泊5日で入院してきます。

(続く。)