人生に乾杯 31(4泊5日入院記、その2ーしゃっくりのつぼ)
新しい抗がん剤Folfoxは、大腸がん、他臓器(肺など)に転移した大腸がんへのファーストチョイス(と加藤医師)。入院時にはCVポート増設に合わせて、1回目の点滴もやった。「点滴時と後の様子を見たい」という理由での入院で、幸いにも入院予定が延びなかった。
が、このFolfoxに含まれるOxaliplatin(オキサリプラチン。商品名Elplat、エルプラット)が副作用を結構引き起こすのだ。1回目の投与時に酷かったのは、しゃっくりである。入院中日の22日(木)の日記にはこうある。
「こんなに出るのは久しぶり。夜10時(註、前夜のこと)前後には30分くらい(続いた)。直前の夜の看護師回診で酸素濃度95%で低かったから、それと関係するかなー」、「と思ったら違った」。
しゃっくりを止める薬があるらしい。いわゆる西洋薬と漢方の両方あるらしく、看護師から前者を処方された。どうにか治った、と言いたいのだが、なかなかそうでもない。「あんまり効く訳ではないんですよねえ」と、しばらくしてやって来た別の看護師。入院中の点滴が無事に終わって、退院後の4月25日には収まったものの、しゃっくりが続く時は本当にしんどいのだ。
しゃっくりに効くツボもあると看護師に教わった。「合谷」という手の甲、むしろ手首に近いところにある(写真下参照)。
もう1つの副作用は、指先と舌の痺れ。冷蔵冷凍品を触った時などに「ピリッ」と来る。これも手袋をするなどの対処療法でしのぐしかなさそう。舌先はブログ29号でも記載の通り。特に口内炎が点滴終了後2、3日かけてから出るのがとても気になった。指先の痺れは、今でも包丁を握る時、つまり料理をする時に出るので、妻に頼んでゴム手袋を出してもらった。
点滴中と直後数日、相変わらず気持ち悪いのは致し方ない。点滴が終わって2日もすると小々波のように引いていくし、主治医の話や文献を読む限り自分の副作用はまだマシな方なので耐えることにする。
(続く。)