見出し画像

11/5関西❤️Tutti⑦

この日の練習は、まず打楽器がいっぱい。ゴージャス!!

ワルキューレの騎行、静御前、惑星。
練習がない平日の夜に、木下先生にそれぞれの曲に対するイメージを広げるための会を開催していただき、各自が曲に対する解釈をぐっと深めて挑めた合奏だったと思います。

特に静御前!
初めて出来上がってきた音源を聞いたとき、メンバー全員が「この曲好きぃ♡」と、今回、私達強い女オケのために新曲をかいて下さった大森愛弓さんにハートを鷲掴みにされた曲。
イメージ会で木下先生のお話を聞くだけではなく、自分達でも意見を出し合い、世界観の理解を深めた曲です。

もちろん打楽器がいつもよりゴージャスだったこともありますが、ちょっとした小物(当日までのお楽しみ!)が初登場したこともプラスされ、すごく雰囲気が出てきたように思います。

そして、惑星を全部通したあとで、ちょっとしたチャレンジがありました。

「お隣が違う楽器になるように、円形になって座って!」という指揮の木下先生の号令で、指揮者を取り囲むようにごちゃ混ぜで座った私達。
「真ん中に音を集めて!アンサンブルを意識しながら、木星やるよー!」
そして始まった、木星。

四方八方から聞こえてくる、冒頭のヴァイオリン。普段は決して真横から聞こえてくるはずのない、ヴィオラ、オーボエ…。
隣の人に決して甘えることができない状況、一気に上がる集中力。
惑星全曲通しのときより、はるかにいい演奏ができたように思います。(私はちょっとだけ涙ちょちょ切れました…笑)

ほんの少しの意識で何倍もいい演奏になる。みんなでアンサンブル!
この日の練習のことを忘れず、あと1ヶ月半、もっともっと詰めて本番まで突っ走っていきたいと思います!

さて、そんな木星ですが…
ホルスト自信がアレンジをした「もうひとつの木星」があることをご存知でしょうか?

中間部のAndante Maestoso(3拍子でテンポがゆっくりになるところ)、最近ではモナリザが「500年前からずっーとイボあるのぉぉ!」って泣きながら訴える漢方のCMにその部分の曲が使われていました。

I vow to thee, my country (我は汝に誓う、我が祖国よ)

祖国イギリスへの忠誠心や第一次世界大戦の戦没者に触れられた歌詞に、ホルスト自信が木星の旋律を乗せて聖歌として出版されました。
イギリス国王の戴冠式に演奏されたり、また、ダイアナ妃はこの曲が大好きだったそうで、結婚式だけではなく、葬儀の際もこの曲が演奏されたそうです。

ホルストの生まれた国イギリスでは、この曲は愛国歌として親しまれています。

日本では本田美奈子さんや、平原綾香さんが日本語の歌詞で歌っているのが有名ですよね。惑星全曲は知らなくても、木星のこの部分だけはご存知の方は多いのではないでしょうか。
(ちなみに日本人歌手の日本語歌詞はI vow to thee, my country の歌詞とはまったくの別物です。)

勇ましい音から、不思議な和音、美しい旋律…
コロコロと表情を変える惑星にまだちょっと悪戦苦闘してますが、必ず良いコンサートにしたいと思います。

12月24日(関東は12月10日やで!)はぜひ、コンサートホールにお越しください♪

関西 ばすとろ吹き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?