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11/12関東💙tutti⑥

寒風の森下からこんにちは!L’orchestre de femme fataleです。

先日11/12は関東練習でした。待ちに待った合唱との合流が果たせました!

「海王星」の練習から始まりです。指揮台の向こうに合唱隊が横に並んで指揮者の方を見て歌うため、オケからもお顔や動きがよく見えました。
合唱の指導を見ると器楽の人間ではなかなか持てなかった着眼点に触れ、とても勉強になります。

例えば、コーラス2パートをどのくらいの人数で割り振り、どこに配置するのか?ここには恐らく、ヴァイオリンにおける1stと2ndの割り振りとはかなり異なった事情や理論があり、そのため正解もまた違うのだと感じました。私は2ndヴァイオリンですが、自分より後方から高い音が聞こえてくることに驚いた1st奏者は多かったはずです。「そんなところからこんな高い音が??」という顔が各所で見られました。異なる楽器はもちろんですが、器楽と声楽の間には更に興味深いものが詰まっていました。合唱の方々にもそう思ってもらえたらいいなあ、と願います。弦楽器は6連符を頑張って一本の糸で繋げ、さらに流れていきたいので、そこが伝わっていますように。

せっかく今回は合唱に関して書けるので、もう少し「海王星」のお話をさせてください!
私が「海王星」について持っているイメージを言葉にすると、「異世界」「無限」「戸惑い」です。
副題にもなっている神秘的な空気は主に高音楽器が上下する6連符で担っています。しかしそこが本当の意味での「異世界」なのには理由があります。
6声部による長調とも短調ともつかない旋律が、輪唱の基本形を取って展開されることが挙げられます。似た音形が1小節と跨がず繰り返され、まさに時間だけでなく空間までも無限に続いていくのではないかとさえ思ってしまう歌声です。
ですが、無限に続いて終わりのない世界は「木星」のような快楽の世界なのでしょうか?そんな所に連れてこられたら、人間は不安になるはずです。ここはどこで、いつなのか?何がこれから起こって、自分は何をすればよいのか?そういった疑問に答えてくれる旋律はありません。理解不能な世界にぽつねんと置かれる戸惑いが、低音を中心に時折り出現する暗い和声に感じられます。
「海王星」には、明確な終止線がありません。練習でも、厳密なタクトでは終わらないことになりました。展延していく合唱は、人間にとっての神秘ということの意味を考えさせてくれます。そして、延び続け未だ人間の知の及ばない範囲、それは宇宙……かも?

そう考えると、『惑星』のエンドは「海王星」が最も順当で、しかも味わい深いような気もしてきました。
本番では、辛いことも楽しいことも経験する様々な星の宇宙旅行を想起させるような演奏をします!
ちょうど、全曲通しも行って合唱の皆様に全曲聞いてもらったので、プレ本番の気持ちになりました。これで本番独特の緊張も少し緩和されるはずです!残す全奏はあと2回。地球を発つまで残すところ約30日!不時着しないように頑張ります!

やや文章硬めでお送りしました。ご清聴ありがとうございました!

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