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印象に残った本(2023年)
本で自己紹介をしたかったが決められなかったので
昨年読んだ本の中で印象に残ったものを挙げることにした。
1.人生はどこでもドア: リヨンの14日間 / 稲垣 えみ子
フランスに出かけて行って、日本での著者の生活スタイルがそのまま通用するかという挑戦が面白い。住人たちをよく観察して試行錯誤する著者の観察眼と行動力が自分とは桁外れで、読んでいて圧倒されることも多かった。
異なる文化の中で奮闘するといえば、「思えば遠くにオブスクラ」(靴下ぬぎ子)というコミックスを思い返し。
主人公が移り住んだドイツで慣れない食材に挑戦したり、日本の味の再現レシピに取り組んだりと、私の中では「食べ本」カテゴリでもあるのだが、自分の異質さを感じながらも異文化にじんわりと馴染んでいく様子がなんだか暖かくて好きだ。
2.デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 / 丸山 正樹
応援しているアイドルが手話の番組に出演すると聞いて、生活の中で手話が使われている様子を知ろうと手に取った本だが、私には学びが多かった。身近にハンデのあるニンゲンがいないせいか、想像力が足りていないことがわかった。丸山さんの別の本を読んだり、この本から派生して映画を見たり、また別の本に広げたり、視野を少し広げることができたと感じる。
想像力を働かせるためのインプットは今後も続けていく。
3.世界史を大きく動かした植物 / 稲垣 栄洋
世界史選択だったはずだが、とにかく知識が足りていない。知識が足りないからニュースを見てもわからないことが多い。改めて世界史を学びなおそうと考えて、身近な切り口からの本を見つけた。これと世界史年表や「もし世界が1つのクラスだったら」(大橋弘祐)を突き合わせながら読んで、記憶の奥底が活性化してきた。さらに世界史と地政学を深堀している最中だ。
4.BRAIN DRIVEN / 青砥 瑞人
ここ2年程、脳科学に興味がある。これまでの自分はあまり「自分の今の状態」を意識しないで生きてきた。だがこの本を読んで、「なんだかイライラしているな」「ひょっとすると不安を感じているかもしれない」と自分の状態に目を向けられるようになった。今自分の体の中でどういう反応が起きていて、このようなアウトプットになっているのかがわかると、不要な負の感情に振り回されなくなる。そして益々脳のことや体のことが知りたくなる。
・丁寧にやること
・いつもと違うことにチャレンジすること
・ポジティブな表現を使うこと
この3つは意識していきたい。
5.人間に向いてない / 黒澤いづみ
タイトルに惹かれて読んでみたら、あっという間に読み終えてしまった。主観と客観、自己と他者についての記述が印象的で、小説ではあまりしない読書ノートへの抜き書きをした。
最近は学びのための本が多いので、今年は小説にもう少し割り振っていきたい。
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