#2 ノミの話
【こんなときに】
私の勤務校では、再来週に運動会を控えています。
子どもたちは一生懸命、表現の練習に取り組んでいます。
ただ、中には
「踊るのとか苦手だから・・・」
「はずかしい・・・」
「自分には難しい・・・」
なんて、自信をもてず、心や体にブレーキをかけてしまう子も必ずいるものです。
行事の前に、毎年のように話す説話です。
ノミの話。かなり有名だと思います。
ググればいくらでもヒットします。
【自分の天井を勝手に決めるな】
こんな説話です。
ノミはたった1~3mm程度の小さな虫。
でもジャンプ力はすさまじい。
自分の体長の最大100倍(30cm)も跳ぶことができる。
この高さは、人間に見立てると50階建ての超高層ビルくらいの高さ。
それだけの能力がある。
30cm跳ぶことができるノミを、10cmの高さのビンに入れる。
そしてふたをする。
ノミは一生懸命跳びはねてはビンのふたに当たっている。
これを繰り返したノミを、ビンから出す。
このノミはどれくらい跳べるのか。
①跳べない
②跳ぶのを諦めているのでもう跳ばない
③変わらず30cm跳ぶ
④その他
正解は、④
10cmしか跳ばなくなっている。
跳びはねても跳びはねても、
ビンのふたにぶつかったノミは
そのふたの高さ以上は跳ばなくなっている。
正確に言うと
ふたに当たらないようにジャンプ力を弱めてしまう。
ということです。
苦手なこと、好きじゃないことを前にしたときに
こんなの無理。
できない。
このくらいかな。
と、自分で限界を作っていないかい。
本来もっている能力を思い切り出そうぜ!
という話ですね。
練習などが始まって、
1週間くらい経ったころにこの説話をすると
少しネガティブに捉えていた子の一部に
刺さる感覚があります。
【まとめ】
おすすめの説話その1でした。
挑戦したけど、失敗した。
そんな経験が何度かあると、
「どうせ、無理だよな」
そう思ってしまうのは自然ですよね。
子どもならなおさらです。
でも、そこに新たな考え方を入れてあげられるのが、
指導者です。
先生です。
子どもたちが、「やってみよう!」「やれるかも!」
となれる、パワフルな話の紹介でした。
※ちなみに、このノミをぴょんぴょん跳ねるほかのノミと一緒にしてあげると、また高く跳ぶようになるそうです。
おもしろいですよね。
環境って大事ですよね。
では、また!