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マルバサツキ:一部紅葉していた葉が春になると緑色に戻る

ツツジには、
a冬期にも落葉しない「常緑ツツジ」、
b冬期には枝に着いていた葉がほとんど落ち、枝の先端にのみ葉が残るツツジ(「半常緑ツツジ」とされている)、
c冬期にはすべての葉が落ちる「落葉ツツジ」
がある。

マルバサツキは常緑ツツジに分類されており、葉は冬期にも落葉しない。しかし、一部が紅葉する。参考:見出し画像の左

一部が紅葉していたマルバサツキの葉は、冬を過ぎ、春になり、気温が上昇してくると、紅葉していた葉は、赤黄から緑色に変化し、次第に緑色が濃くなっていく。

ツツジも、気温が下がると、積極的に「老化」して葉が紅葉し、葉の養分が送られて、花芽を大きくするのに使われる。これは、葉緑体が積極的に壊れ、クロロフィルも分解され、緑色が消え、分解されないカロテノイドなど他の色素が残る。カロテノイドがあれば、黄、橙、赤色などの色を示すことになる。

植物は、気温の変化などストレスに晒されている。冬になると、温度が低下するが、それに応答し、葉も応答する。葉がストレスを受けるとアントシアニンなどを蓄積する。アントシアニンは赤や青や紫などの色素がある。もともと葉緑素が残っていたとしても、葉が赤みを帯びてきたりする。

逆に、ツツジも「寒い」というストレスを克服すると、気温が上昇すれば、花芽が相当膨らんできているので、葉の緑が戻ってくる。