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ちょいと横道2、タンポポは西洋原産だが、もはや世界中?
日本自生のタンポポは日本固有種であるが、「カントウタンポポ」のように、各地の名前を付けて呼ばれる。
他方、セイヨウタンポポはヨーロッパ原産であるが、いつの間にか世界中に拡散してしまった。日本にも押し寄せ、今やセイヨウタンポポがよく見られる。晩秋ともなれば、日本タンポポの咲いているものを見つけるのは難しく、冬になれば、セイヨウタンポポやアカミタンポポが幅を利かせている。
タンポポが世界中に見られれば、各地で呼び名が変わる。が。
英語:Dandelion ※「ライオンの歯」を意味する中世ラテン語
フランス語:Pissenlit ※小便+寝床で、利尿効果があることから
スペイン語:Diente de león ※「ライオンの歯」
ドイツ語:Löwenzahn ※「ライオンの歯」
イタリア語:Tarassaco ※別に、「ライオンの歯」の意がある。
ポルトガル語:Dente-de-leão ※「ライオンの歯」
ロシア語:Одуванчик (Oduvanchik) ※「息を吹きかけると飛んでいく小さくてかわいい花」※「ロシアンタンポポはウズベキスタン・サマルカンド原産」とあるが。
アラビア語: هندباء (Hindbaa’) ※「綿毛のような毛皮を持つ花」
中国語:蒲公英(ほこうえい) ※湿地に生える植物ことからとある、日常では、「婆婆丁」(日本風読みで、ばばちょう)と呼ぶのか。
タンポポの命名に「ライオンの歯」が多く採用されるのは、たんぽぽの葉にギザギザと切れ込みが入っており、似ているからとある。が、あまり似ているようには思われない。これはリンネに聞いてみる必要がある。
タンポポの原記載は、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネによって行われました。彼は、1753年に出版された『植物種子』の中で、タンポポを「Taraxacum officinale」として分類しました。
日本の在来タンポポの分布と、セイヨウタンポポの分布が調べられている。かなり重なる。
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もちろん、こんな典型的なタンポポの葉もある。
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