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八重ツツジは萼が変化するか、オシベが変化するか
ツツジは通常一重の花弁で構成されている。また、花弁数は通常5弁(花びらが5枚)である。
ツツジの花弁が二重になるものを八重咲きとしている。チョウセンヤマツツジはよく二重咲きするものが見られる。これは「ヨドガワツツジ」とされ、園芸種として扱われることがある。
画像のツツジは園芸種であるが、花弁数が6枚であり、二重として開花している。したがって、12枚の花弁からなっている。非常に珍しい例である。さらに、このツツジは萼がほぼ5枚残っており、2枚が別に細く短い花弁となり、付いている。
また、オシベは5本であるが、内1本は通常の形をしている。他の3本は先端から花弁が不完全に出ている。花弁になることができないでいる。残りの1本は花弁の右に密着している、というよりも花弁にすべてが展開できず、オシベの先端部分が組み込まれるように残っている。
萼はしっかりと残っている。しかし、萼2つは花弁への転化に失敗している。