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習作:クリスマスの夜、悪ガキの心は

昔むかし。あるところに、悪ガキがいました。

彼はいつも何か面白いことをしようと考え、いたずらばかりしていました。ある日、いたずらをしすぎて、両親に厳しく叱られてしまいました。彼はとても悲しくて、部屋に閉じこもってしまいました。

そんな息子を心配した両親は、クリスマスツリーを飾りつけました。キラキラと光るオーナメントには、一つ一つに願いが込められていました。息子が笑顔になるように、と心を込めて選びました。

しかし、息子は部屋から出てこようとしません。両親は、どうすれば息子の心を解きほぐせるのか、悩みました。

夜が更け、部屋は静まりかえりました。すると、突然、ツリーの一つのオーナメントが輝き出したのです。その光に導かれるように、息子は部屋から出てきました。オーナメントには、彼が大好きなお菓子や、一緒に遊びたいと思っていたおもちゃが入っていました。そこには両親からの温かいメッセージも添えられていました。

「こんなものが・・・」と、息子は目を丸くしました。彼の心には、温かいものが広がっていきました。自分も何かをしたいと思ったのです。

息子は、自分でもオーナメントを作りました。中には、両親への感謝の気持ちを書いた手紙を入れました。翌朝、両親は息子が作ったオーナメントを見つけます。

「お父さん、お母さん、いつもありがとう。いたずらばかりしてごめんなさい。でも、愛しています。」

手紙を読んだ両親は、涙を流しました。階段から降りて来た息子を抱きしめました。

「私たちも、君が大好きだよ。」

その日から、息子は変わりました。いたずらをすることは減り、家族との時間を大切にするようになりました。クリスマスの朝、家族みんなでプレゼント交換をし、楽しい時間を過ごしました。

このクリスマス、家族の心は一つになりました。

*1970年代初頭、地方に生クリームケーキがやってきました。今まではバタークリームのクリスマスケーキ。食べなれたバタークリームのケーキではなく、生クリームのケーキを前にして子供はむくれ顔。生クリームケーキを一口運んだ顔は笑顔に。不満の表情が一気に賞賛の表情に。