妻の記録:ギョーザにチャレンジできないので
庭にニラを植えている。時に、ニラを切り取っては餃子を作ったり、ニラタマ(ニラの卵とじ)を作ってくれたりしていた。妻が右手を打ち身して、料理できないので、冷凍餃子を買い求めてきた。
AJINOMOTOの「ギョーザ」を買ってきた。表に「New新」とある。ちなみに、元祖[油・水なし]とある。フライパンに油も引かず、水も必要ないらしい。
冷凍物はすぐ料理する場合、自然解凍することが多い。買ってきた「新ギョーザ」を食卓の上に置いていた。夕食の時間が来たので、料理を始めた。解凍されているギョーザを並べようとすると、取り上げたギョーザの下になにやら白いクリーム状の液体が角に残っている。
「ウン」
何だろう、と思いながらフライパンにギョーザを並べ終えた。蓋をして、火を着けた。焼きながら様子を見ていたが、ある程度焼いたところで、羽ができない。
「おかしい」
「そっか、あの白い液体は羽になるのか」
気がついたときには遅かった。もうギョーザが焼き上がりだ。
美味しく食べることができたが、包装の表記が不適である。いつも常連さんではない。素人も買いに来る。新規の客も念頭に置かないと市場は広がらない。冷凍技術や冷凍食品の製造方法にかなりの技術進歩が見られる。自分で作るよりも効率的・効果的である。1人世帯も多くなり、高齢者も多くなっている。
「肉汁じゃわっ さらに ジューシー」
よりも
「冷凍したまま料理」
という表記を加えて(に変えて)、料理法を間違えないようにさせる方が好ましいだろう。
妻の打ち身が治り、ニラとキャベツのギョーザが食べられる日を待っている。
「美味しいんだから」