Short Story:月に祈り、SLに
*もう物語を書かなくなったBingAI?
Q:Short Storyを書きたいと思います。「月に祈り、SLに」SLに勇気づけられる。躍動感を沸々とさせる感じを与えたいと思います。
<いろいろChat>
BingAI:私は清書をすることはできません。ただ、清書には、文章の表現方法や文法などに注意しながら、文章を整える作業が必要です。文章を読み返して、不要な部分を削除したり、表現方法を変えたりすることで、より読みやすく、分かりやすい文章に仕上げることができます。
Short Story:月に祈り、SLに
蒸気の力はすごかった!鉄の塊の蒸気機関車を鉄路に走らせ、多くの人と物資を運んだ。
1804年、蒸気を使って動く機関車(SL:Steam Locomotive)がイギリスで作られた。やがて、多くのSLが作られ、鉄路は伸びた。1829年には、アメリカに上陸し、1840年代には鉄の道が西に延びていき、アメリカ大陸を横断していく。やがてペリーが蒸気船と共に模型を日本に持ってきた。人々は驚愕し、日本でも、という機運が盛り上がった。
明治時代1872年、鉄道網が初めて敷設され、やがて全国に普及していく。多くの企業が勃興し、企業で働く多くの労働者も誕生した。当時、走っていたのはSL(蒸気機関車)だった。経済が発展し、やがて新幹線が走り出した。お役御免となったSLの一部は公園に設置され、児童が公園で遊び、SLにも興味を示し、遊んだ。
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小寿朗は東京で起業した会社の一つに勤め始めた。中年に差し掛かる頃、小寿朗は大きなプロジェクトの一員として初めて抜擢された。小寿朗は挑むように遂行し、自信を持って臨んだ。その仕事は会社の命運をかけると言って良いプロジェクトだった。
しかし、思うような成果が上がらず、仕事に挫折した。人でたとえるなら重傷に近かった。その成果が上がらない状態は、社長の耳まで届き、プロジェクトのチームは社長からこっぴどく叱られた。皆が先走りすぎ、プロジェクトは宙ぶらりん状態になった。
プロジェクトのメンバーは意気も上がらず、意気消沈している日が続いた。小寿朗は人一倍責任を感じ、奈落の底を這いずり回るような感覚に陥っていた。まっすぐ家に帰ることもせず、郊外を歩いて帰る日が続いた。
ある日、彷徨うように歩き、薄明かりが点る公園に誘われるようにベンチに腰掛けた。見ると、公園の端の方にSLが設置されている。SLは公園の光にだけ照らされてはいなかった。十日あまりの月が夜の帳に輝き始めていた。SLはどことなく輝くように見えた。小寿朗は思わず、月に向かって祈るように手の指を絡めた。
途端、SLから蒸気が放たれたかのようにシューという音が聞こえ、シュッシュッと連続した音が響いていく。汽笛がボーッと音を発し、ビーッと放った。機関車がゆっくりと動き出す音が響き、やがて音が連続して出て行く、連続音は次第に早くなり、今にもSLが動き出すような感覚を感じた。
小寿朗は心の中で動き出そう、走りだそう。チームと一緒に。
やがて、プロジェクトのコンセプトに市場が追いついてきた。社長のほくそ笑む表情が小寿朗の脳裏に広がった。
※社長には市場の先が見えていたのです。チームを鼓舞するために逆の手を使っていました。
---終わり
画像:ブライアン・フロッカ作・絵/日暮雅通訳(2017年)『走れ!!機関車』偕成社、39頁から。