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ちょいと横道、セイヨウタンポポの綿毛とタネは
タンポポの葉はすべて茎の根元につき、茎に葉はない。フキを細くしたような茎だ。このタンポポは茎が薄い紫色をしている(かならずしもずーっとではない)。セイヨウタンポポであるだろうが、同じ茎が赤いアカミタンポポの可能性も捨てきれない。
普通に、茎の先端にある花が受精すれば、実が成熟し、綿毛を付け、飛んでいく。面白いことに、セイヨウタンポポは受粉・受精しなくても、実ができる性質がある。「無融合生殖」というらしい。
アカミタンポポの果実は赤紫色、対してセイヨウタンポポの果実は灰色を帯びた藁色とある。件のタンポポの果実の色は灰褐色である。このことから、画像のたんぽぽはセイヨウタンポポか。
タンポポの果実には、規則的にゴツゴツしており、突起が見られる。この突起が何かをAIに尋ねても知らない。誰も書いていないのか。タンポポのタネは綿毛に乗って飛ばされ、適当なところに引っ掛かって着陸する。この際に、突起が役立つ。着陸すれば、土壌に落ちて芽出しの機会を待つことになる。タンポポのタネは「好光性」(発芽に光が必要)であるので、土壌に落ちれば、発芽チャンス、到来となる。
タンポポのタネの先端から、白い根が出て来て、「身体性知能」があるのか、ニョロニョロと落ち着く先を探し、やがて根を張り、タネを持ち上げ、小葉(薄い緑色から緑色へ)が出て来て、二葉に分かれ、タネの殻から抜け出て、葉が広がる。
タンポポの綿毛をもっと寄ってみると、ノードのあるネットワークのように密接に繋がっている。熟して時が来れば、綿毛は別れて風に乗って飛んでいく。
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