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この木なんの木、気になる木は「ハギ」

ハギは七草のひとつ。でも、ハギは「木本」(もくほん)、木の高さは低い。いわゆる低木だ。このハギの木はのり面の上に生えているので、空に近い。9月中旬頃から見ごろになる。

木なので、樹齢が高いものは木の幹も太い。5センチ近くあった。

このハギの木の幹は太い・右手の親指と中指で回しても回しきれない

この木は、多分、オーソドックスな「ヤマハギ」かな※まだ「ヤマハギ」と「マルバハギ」の見分けがつかない。+すごく小ぶりなハギ(コハギというハギはないけれど)も見つけている。

花序で見分けるというが、マルバハギは、「花序が葉より短く、葉の間に花が密に咲いているように見える」。これに対し、ヤマハギは、「花序が葉より長く、花が突き出しているように見える。確かに、花が突き出しているタイプと、それほど花序が長くはないタイプがありそうだ。

葉で見分けるのは難しそうだ。マルバハギはハート形ばかりではない。ヤマハギはハート型ではないというが、混血か、混じっていそう。

ヤマハギに限らず、ハギは絵になり、植物画(ボタニカル・アート)の対象となる。しなやかな枝ぶりが興を引くのか。例えば(※著名な植物画「ケンペル」もあるが)、小豆むつ子「ヤマハギ」は岩槻邦夫『ナチュラルヒストリー』の表紙を飾っている。ちなみに、裏表紙は「啓翁桜」。

自然誌あるいは自然史の本

「ハギ」という植物には、特徴がある。
・ マメ科で「根粒菌」と共生しているので、荒れた土地でも育つ。
・ 体内時計を持っているのか、日没ごろから葉が閉じていき、夜は閉じている。日の出頃、葉が開き始める。いわゆる「日内変動性植物」の一つである。