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随筆のはじまり?/「秋の日の怪しき程の夕暮れに萩ふく風の音に聞こゆるとひきたりほとこりせちなりしかと御集に侍こそいみしう候へ」-一条兼良

※「秋の日」はここでも魅了されている。昔のことだが。

室町時代、一条兼良(1402年(応永9年5月7日)生まれ-1481年(文明13)4月30日・新暦)が晩年、東山山荘で過ごしながら執筆した随筆集『東齋随筆』。随筆のはじまりか。ちなみに、一条兼良には、源氏物語注釈書『花鳥余情』がある。

一条兼良による『東齋随筆』は「随筆」という言葉が初めてタイトルに使われたとされる。

その中の1節が目を引いた。

「秋の日の 怪しき程の 夕暮れに 萩ふく風の 音に聞こえる
とひ(問い)きたり ほとこりせちなり しかと御集に侍こそ いみしう候へ」※正確ではない。

御集:高貴な人の歌集。
侍:人に仕える?

表紙:https://dl.ndl.go.jp/pid/11891760/1/3

・参考