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宮島ひできが「嫌いだ」と一蹴するハンペンをくどうれいんは海老カツを作ってみようと思い、つなぎにしようと求め、探し、
※こんなのも「著作権違反」になるのだろうか。少し捻っているが。※ガセもある。
・くどうれいん(2023年)『桃を煮るひと』ミシマ社、pp. 64-66。※例文は迫り様もないが。
くどうれいんの文は「ボイル海老」と「ハンペン」を一文でつなぎ合わせるでなく、穏やかな波がしらが2つ,3つ連なる。読む的(まと)がシフトしていく。読んだ後には、どのように読んだか、意識しようがなく、頭は次の文につながりながらたおやかに遷ろうが、おぼろげな余韻が残る。※他の文は少し色香りが残る、といっていいかな。
*画像は「コロッケ」だが。「海老カツ」と「海老フライ」には違いがあった。調理法による違いだ。
海老フライは形を残し、海老カツは、海老を細かく砕き、「X」でつなぎ合わせる。※くどうれいんは「X」を「ハンペン」でつなぎ合わせようとする。「海老カツ」は一般的ではなさそう、でも食べてみたい食品ではある。
*はんぺん(半片・半弁・半平):「魚肉のすり身」に「ヤマイモ」などの材料を混ぜて作る。ゆでて作るためか、気泡がたくさん含まれている。
なぜ、くどうれいんが「はんぺん」を選んだかは、「つなぎ」としてばかりではなく、「ヤマイモ」が入っているからかも。くどうれいんはあまり公表しないが、駄々洩れの「ヤマイモ好き」!
人は時に「食材」を貰う。kojuroは「大量にたまねぎの刻んだもの」を貰い、ホワイトシチューを作ろうとし、「たまねぎ丼」となる。くどうれいんは「ボイル海老」を大量に貰った。早めに食べきるために、買ったばかりの「揚げ鍋」で揚げ物をしたいがために、「海老カツ」を作ろうと思いつく。
「はんぺん」を求めて三千里、お豆腐コーナーでムンクの叫び「なぜ!」見つけるや、はんぺんを抱きしめ、「かるっ」と声を漏らす。
まな板に、ボイル海老、はんぺん。ボイル海老を細かいみじん切り、はんぺんを手でつぶして、みじん切りのボイル海老と揉みこむように混ぜ込む。おっと馴染まないな、片栗粉を追加。作業中、くどうれいんの鼻穴は膨らんでいたか、そうみたい。
さぁ、仕上げだ。パン粉がない!絶句、絶叫、絶望。もうすでに揚げ鍋の油は熱している。やむなく、今夜の海老カツに間に合わせるためにスーパーに直行。
(創造、いや想像)同居人とおいしくいただきましたとさ。
---関連NOTE
*宮島ひでき「研師ヒデの嘆き『立ち飲み屋〇(マル)の話』」
*kojuro「たまねぎ丼」