映画「オッペンハイマー」を見た。なぜか記憶に留まらない。代わりに、スクリーンの上あたりに「短冊」のシークエンスが3筋か4筋ぶら下がっている
映画を見ながら、なんというのだろう、映画のストリームが「入れ繰り」になっていく。時には、それもワンショットのように短い。考えを巡らしていると、シーンの「時の流れ」が乱され、前後する。頭を呼び起こしようにも展開が早い。※「ボアリング」ではない。
布石を打っているわけではなさそう。解き明かしのための捨て石にしては、印象深い。シークエンスが、ストリームが変わる。このシーンは何だったのだろう。どこの脈絡?頭がそれほどの「異質な」幅はない。が、最初は結びつくことはない。
短冊のシークエンスが、タイムラインがはっきりしているのに、おぼつかない。ルイス・ストローズが、オッペンハイマーをアインシュタインに案内する。しかし、セリフを掴めない。アインシュタインのセオリー・コンセプトをリンクさせようとしたのか。
冒頭の「アカ(red)」フレーズが意識をひっかける。シークエンスの重要な布石の一つだ。この短冊は後半1時間でも幅を利かせる。おなじみのテーマだ(あれはいつも嫌気がさす)。そのテーマを、ロブは、お約束のように、ちょいかましする。いつも思う、ジェイソンクラークはよく演じている、やる、と。※婉曲表現です。なぜあの設定を行うのか、自然に溶け込ませている。どうして馴染んでしまうのか。呆れたように去っていくオッペンハイマーの表情が記憶を掠める。
トリニティ実験(ロスアラモスの核実験)のドキュメンタリーを夢(※想像のこと)か何かで見たことがある。(写真?、後付け特番だったかも、この時はテレビもなければ、新聞も読まない、まだまだ子供だった、実験は1945年7月16日)映画での様子再現度も高い気がする。
ーーートリニティ実験は観察者に何をもたらしたか。当事者たちも認識できただろうか。ホワイトハウスの面々は爆風さえ感じていない。ロスアラモスは保存されているが、「核実験」にかかわる報告書は今でも公開されていない。
---シナリオについての説明は「なんでも鑑定団」の解説には及びようにもないが。
YOU:ハリウッドでシナリオが一般的なったのはいつ頃でしょうか。
YOU:シナリオは映画作りを効率的・効果的にしましたか。