デジタルツイン あるいは デジタルモデル
*テンタティヴ
2001年9月11日朝、子供から電話が掛かってきた。「今、テレビを見て」短い電話だった。急いでテレビをつけると、ワールドトレードセンター (ニューヨーク)に2機目の飛行機が突入するところだった。
驚く間もなく、2機目の飛行機はビルの影に隠れ、ビルに突入した様子が映し出された。ツインタワーが脆くも崩れる瞬間だった。
ワールドトレードセンターはまったく同じ作りだった。大阪にもツイン・タワーはある。マレーシア・クアラルンプールにも、「ペトロナスツインタワー」がある。これらは、ほぼ「瓜二つ」だ。ツインと名乗っても不思議ではない。
双子を主人公とする物語もある。Noteでは、「金髪の子・シエルと銀髪の子・ソラ」が双子である。
「双子・ツイン」を次のような場合、使えるだろうか。
デジタル技術により、実在の都市を、デジタル空間で同じ都市として表現すると、それはツインと言えるだろうか。
デジタル技術により、実在の人体を、あるいは臓器を、デジタル空間で同じ人体を、同じ臓器を表現すると、それはツインと言えるだろうか。
デジタル空間に臓器を再現し、エキスパートが手術した方法をデータベース化し、AIによって再現し、AI化した熟練をマスターする。
いずれも素晴らしく、デジタル技術により再現をしたものである。まだまだ多くの利用分野がある。自動車の設計にも活かせるだろう。環境問題にも活かせる可能性が高い。
そのような利用・活用は大きな福音となる可能性が高いが、いずれもツインと言えるものではなく、誤解を与えてしまう。デジタル技術による再現は「モデル」の一種だろう。モデルとすれば、シミュレーションもできる。もう少し、踏み込んだ名前を考えるべきだろう。多くの経験を積みながら「用語」termを考えて欲しい。