『緑の光線』
画像:「緑の光線」から。「緑閃光」(通常1秒以下の非常に短い時間)。
海の水平線を見ていると、日出あるいは日没に、「緑の光線」を見ることができる機会がある。
その緑は、不思議な緑、パレット上では決して描けない、「不可思議な緑」。植物にも見られない、澄に澄んだ海の色でも見られない。
海上に霧がなく、空が完全に澄み切っているとき、太陽が最後の光線を放つ、その瞬間に起こる現象-緑の光線が放たれる。
---『そっと静かに』
夜と昼が入れ替わる「青い時間」薄墨色の空が明け始めて、万物が境界から飛び出してこようとする「夜明けの振動」。そんな時に起こる現象-緑の光線が放たれる。
---『緑の光線』
二人の伯父はミス・キャンベルに結婚を勧める。ミス・キャンベルは応える。「けっしてしないわ、結婚なんて・・・少なくとも、この目で見るまでは・・・」
何を、と聞く伯父。応えるミス・キャンベル
「緑の光線を見るまでは・・・」
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*「緑の光線を見ることができた者には幸運が訪れる」と言われている。
・本・ジュール・ヴェルヌ著/中村三郎・小高美保訳(2014年)『緑の光線』文雄社、Jules Verne(1851) Un drame au Mexique.イラストはJules-Descartes Férat。
・ハン・ガン著/古川綾子訳(2018年)『そっと静かに』クオン、한강(2007), 가만가만 부르는 노래, 비.
※https://namu.wiki/w/%ED%95%9C%EA%B0%95(%EC%86%8C%EC%84%A4%EA%B0%80)#s-3.3