童話『ハリネズミと金貨』あるいは飾り帯・ハリネズミ版
ハリネズミのおじいさんと動物たちの、思いやりあふれるロシアのお話。
森の小道で、ハリネズミのおじいさんが金貨をみつけました。年をとって、冬ごもりのしたくもたいへんになってきたので、この金貨で冬ごもりの準備をしょうと出かけます。
ところが、出会う動物(4動物?だったか)はハリネズミの必要としているものをくれます、次々と。ハリネズミは金貨を使う必要がありません。冬ごもりの支度もできました。でも、手元に金貨が残っています。
帰る途中、ハリネズミは金貨を置いて帰ります。誰かが見つけ、使えるように。
古典的な貨幣観がある。「貨幣観」は多くの人々が考え、なかなか迫れない。伝統的な貨幣観をケインズは改めさせた。しかし、それでも、二分法に留まる。永遠の課題だろう。「信用」とリンクすると、思わぬ成功と失敗を経験する。
※2004年第51回 産経児童出版文化賞受賞。
・本
・ウラジーミル・オルロフ著(原作)、田中潔訳(文)、ヴァレンチン・オリシヴァング (絵)(2003年)『ハリネズミと金貨』偕成社。※(ロシアのお話 ・世界のお話傑作選)大型本。※ロシアで人気のアニメ画家による描きおろし絵本。