「meme」(ミーム)は、リチャード・ドーキンス『利己的遺伝子』を連れてきたが、「文化的進化と遺伝的進化の類似性」だって ?
ちょっとくどいが、(このNoteも一つ!)
「ミーム」memeって、ネットワーク世界(ネットワーク・スープ)のコンテンツだ。次々と、「文化的進化」として増殖していく。まるで、遺伝子が複製され、増殖していく、自己複製している「様子」にそっくりだ。
遺伝的伝達の遺伝子と類似させて、文化的伝達を行う「文化遺伝子」として、ドーキンスは「ミーム」(meme)を導入した。
言い換えれば、「ヒトなどの遺伝子」になぞらえて、文化的伝達の「自己複製子」か。
いいかれば、文化情報が次から次へとネットを通じて複製・拡散されていくが、その基本的単位を「遺伝子」としてなぞらえる。それが「ミーム」meme。※繰り返しだよ。
人間文化スープ(ネットのこと)の遺伝子・自己複製子に「meme」!?
ドーキンスは「ミーム」(meme)=文化伝達の単位を、あるいは「模倣」(*下記参照)の単位という概念を伝える名詞、を導入する。
「模倣」(ギリシャ語・μίμηση、発音・ミミシー)に相当するギリシャ語の語源は「mimume」となる。<ここでドーキンスの自画自賛、独断とは言えない💦>「gene」の発音と似ている(とは思わないが)単音節の語として、ギリシャ語の語根をmeme(ミーム)と縮める。思わず、突っ込みたくなる。やりすぎドーキンス。案の定、誤解を与えてしまう。ルールから外れている。それが誤解の原因だった。
慰め(本文の表現)にはなりはしないが、memeという単語はmemory(記憶)、あるいはフランス語のméme(としているが、「平」という意、多分こっち「mémoire」だろう。メモリ、コンピュータにも利用されている。
この単語を「クリーム」(creamか未確認)と「韻」を踏んで発音だってよ、誰かが起こるぞ、いや怒るぞ。
付録 「mimeと模倣」の考え方AI・ChatGPTによる。
*以下、前言。本当はこちらから。でも、背景は多くの人が馴染んでいる。
この本は「かる~い」580頁を超えているのに。軽い本は何度目か、しばらくぶり。コート90グラムか?中身は別かな。この厚さでは、さすがに丁寧に読むのは「目がすくむ」。
「40周年記念版」(2018年発行)とある。原著の初版発行が1976年!2024年現在で、48年前だ。
Richard DawkinsのミドルネームはClintonだ。表記を「Clinton Richard Dawkins」(今まで見た名前の表記は「Richard Clinton Dawkins」ミドルネームは省略されて、C.となることが多い)としているのはなぜか?本人が親しんで使ったくらいの理由だろうか。ミドルネームを抜いた名前を表記している。慣習といえば、慣習だが。
※ちなみに、「フランツ・アントン・ベッケンバウアー」Franz Anton Beckenbauerのミドルネームは「Anton」。※年齢が近い。
リチャード・ドーキンスは、「科学と教育の分野で大きな影響を与えた人物」とある。彼の業績の中で、今、手に取っている「The Selfish Gene」『自己中心的遺伝子』は画期的な業績の一つらしい。
リチャード・ドーキンスは「自然選択の単位が遺伝子である」と最初に指摘した進化生物学者だ。「遺伝子が自然選択の単位である」と指摘した学術的な議論は、19世紀後半から20世紀初頭の進化生物学者たち-フランシス・ゴルトンやチャールズ・ダーウィン-(従妹同士)がいるが。
彼は啓蒙も同時に行い、よく知られるようになったようだ。著書『神は妄想である』は広く知られているようだ。
彼が提案した「ミーム」memeという用語は、広く使われるようになり、1988年にはオックスフォード英語辞典(Oxford English Dictionary、略称、OED)の公式リストに加えられている。
リチャード・ドーキンスは『利己的遺伝子』The Selfish Geneの中で、第11章「ミーム 新たな自己複製子」(翻訳のママ)で取り上げている。
本
・リチャード・ドーキンス著/日髙敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二訳(2018年)『利己的遺伝子』(The Selfish Gene)、紀伊国屋書店。