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「meme」(ミーム)は、リチャード・ドーキンス『利己的遺伝子』を連れてきたが、「文化的進化と遺伝的進化の類似性」だって ?

ちょっとくどいが、(このNoteも一つ!)

「ミーム」memeって、ネットワーク世界(ネットワーク・スープ)のコンテンツだ。次々と、「文化的進化」として増殖していく。まるで、遺伝子が複製され、増殖していく、自己複製している「様子」にそっくりだ。

遺伝的伝達の遺伝子と類似させて、文化的伝達を行う「文化遺伝子」として、ドーキンスは「ミーム」(meme)を導入した。

言い換えれば、「ヒトなどの遺伝子」になぞらえて、文化的伝達の「自己複製子」か。

いいかれば、文化情報が次から次へとネットを通じて複製・拡散されていくが、その基本的単位を「遺伝子」としてなぞらえる。それが「ミーム」meme。※繰り返しだよ。

人間文化スープ(ネットのこと)の遺伝子・自己複製子に「meme」!?

ドーキンスは「ミーム」(meme)=文化伝達の単位を、あるいは「模倣」(*下記参照)の単位という概念を伝える名詞、を導入する。

「模倣」(ギリシャ語・μίμηση、発音・ミミシー)に相当するギリシャ語の語源は「mimume」となる。<ここでドーキンスの自画自賛、独断とは言えない💦>「gene」の発音と似ている(とは思わないが)単音節の語として、ギリシャ語の語根をmeme(ミーム)と縮める。思わず、突っ込みたくなる。やりすぎドーキンス。案の定、誤解を与えてしまう。ルールから外れている。それが誤解の原因だった。

慰め(本文の表現)にはなりはしないが、memeという単語はmemory(記憶)、あるいはフランス語のméme(としているが、「平」という意、多分こっち「mémoire」だろう。メモリ、コンピュータにも利用されている。

この単語を「クリーム」(creamか未確認)と「韻」を踏んで発音だってよ、誰かが起こるぞ、いや怒るぞ。

付録 「mimeと模倣」の考え方AI・ChatGPTによる。

「ミーム」という概念が「模倣」と深く関連している理由は、ネット上の情報や文化的なコンテンツの伝播と変化の仕組みを理解する上でも依然として重要だからです。以下にその理由を詳しく説明します。
模倣の役割: ネット上の新しい情報やアイデアも、しばしば模倣やリミックス(再加工)を通じて広がります。例えば、ミームとして知られるネットカルチャーのコンテンツ(画像、動画、言葉遊びなど)は、ユーザーによってコピーされ、変形され、再投稿されることで広まります。模倣のプロセスは、デジタルメディアにおいても依然として文化的な伝達の中心的な役割を果たしています。
進化と変容: ミームがどのように変化していくか、そしてそれが文化にどのように影響を与えるかを理解するためには、模倣のプロセスが重要です。新しいミームが登場し、それが模倣されることで進化する過程は、文化的変化のメカニズムを示しています。新しいものが多いネットの世界でも、古いものが新しい形で再利用されることがよくあります。
伝播のメカニズム: ネット上での情報の伝播も模倣の一形態です。情報やアイデアがどのように拡散し、ユーザーによってどのように取り入れられるかを考えると、模倣の概念が依然として有用です。ネット上のコンテンツがどのようにバイラルになり、広まっていくかは、模倣のプロセスと密接に関連しています。
文化的な影響: ミームという概念は、文化的な影響や変容を説明するためのフレームワークとしても役立ちます。新しい情報がどのように受け入れられ、変形し、再発信されるかを考えると、模倣という概念が依然として有効です。新しいものが古いものと結びつくことで、文化的なダイナミクスが生まれます。

要するに、ネット上の情報の新しさや変化にかかわらず、模倣は依然として文化的な情報の伝達と進化における基本的なメカニズムとして重要です。

ChatGPT

*以下、前言。本当はこちらから。でも、背景は多くの人が馴染んでいる。

この本は「かる~い」580頁を超えているのに。軽い本は何度目か、しばらくぶり。コート90グラムか?中身は別かな。この厚さでは、さすがに丁寧に読むのは「目がすくむ」。

「40周年記念版」(2018年発行)とある。原著の初版発行が1976年!2024年現在で、48年前だ。

Richard DawkinsのミドルネームはClintonだ。表記を「Clinton Richard Dawkins」(今まで見た名前の表記は「Richard Clinton Dawkins」ミドルネームは省略されて、C.となることが多い)としているのはなぜか?本人が親しんで使ったくらいの理由だろうか。ミドルネームを抜いた名前を表記している。慣習といえば、慣習だが。
※ちなみに、「フランツ・アントン・ベッケンバウアー」Franz Anton Beckenbauerのミドルネームは「Anton」。※年齢が近い。

リチャード・ドーキンスは、「科学と教育の分野で大きな影響を与えた人物」とある。彼の業績の中で、今、手に取っている「The Selfish Gene」『自己中心的遺伝子』は画期的な業績の一つらしい。

リチャード・ドーキンスは「自然選択の単位が遺伝子である」と最初に指摘した進化生物学者だ。「遺伝子が自然選択の単位である」と指摘した学術的な議論は、19世紀後半から20世紀初頭の進化生物学者たち-フランシス・ゴルトンやチャールズ・ダーウィン-(従妹同士)がいるが。

彼は啓蒙も同時に行い、よく知られるようになったようだ。著書『神は妄想である』は広く知られているようだ。

彼が提案した「ミーム」memeという用語は、広く使われるようになり、1988年にはオックスフォード英語辞典(Oxford English Dictionary、略称、OED)の公式リストに加えられている。

リチャード・ドーキンスは『利己的遺伝子』The Selfish Geneの中で、第11章「ミーム 新たな自己複製子」(翻訳のママ)で取り上げている。


・リチャード・ドーキンス著/日髙敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二訳(2018年)『利己的遺伝子』(The Selfish Gene)、紀伊国屋書店。