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ごくうの散歩でタンポポを発見-反り返っている、なにが。

この時期(12月末)に咲いているタンポポは「セイヨウタンポポ」。「総苞片」(葉の一種で、花の茎の根元にたくさん付いている)で確認。一部が握りこぶしみたいに見えるが、反り返っているのが確認できる。※日本の自生たんぽぽは反り返らない。

タンポポの花はたくさんある。黄色の花が「花床あるいは花托」の周りに密集している。この花のまとまりは「頭花」あるいは「頭状花」といわれる。その花の付け根から小さな花が100枚くらい咲いていく。花の下部を見ると、筒状となっており、上部になるにつれて舌状に伸びていくので、花を「舌状花」という。

※放射状に咲く花なので、英語では、「Ray flower」となる。

人間の舌の根元近くを丸め、先端に行くに連れて広げると、たんぽぽの花はその舌のような形に似ている。ということらしいが、この呼び方は理解しがたい、強引な命名に近い。

たんぽぽが木の植え込み近くに咲いていた。ごくうは木にはマーキングするが、小さな花にはあまり関心を示さない。西洋タンポポは所かまわず生えている。



*舌状花(ray flower):下部は筒状で、上部の一部が舌状に伸びている花。
どこに端を発するか。伝統といえば、伝統。しかし、的を得ているようには思えない。
・雑誌・日本植物学会編(日本植物学会)『植物学雑誌』の1908年頃か(これ以前にもありそう、学会の通説のようだが)。
*具体例
・郡場寬「二三ノ菊科植物ノ舌狀花ニ於ル變化」『植物学雑誌』 22巻(256号) 、86~90頁。
・郡場寬(1908年-06月)「二三ノ菊科植物ノ舌狀花ニ於ル變化」日本植物学会編『植物学雑誌』22巻257号、109~112頁。
・郡場寬「二三ノ菊科植物ノ舌狀花ニ於ル變化」(承前)日本植物学会編(日本植物学会, 1908-07)『植物学雑誌 』22巻(258号)、121~242頁。