22.フリーランスが事務所を借りない方が良い理由

フリーランスのみなさん、こんにちは。

事務所、借りてますか?

さまざまな考え方がある中で偏ったタイトルで恐縮ですが、今日は「フリーランスは事務所を借りない方が良い」という話をしたいと思います。

もちろん、借りるメリットもありますので、あくまで考え方の一つとしてご参考にしていただけたらと思います。

フリーランスは不安定

フリーランスは会社員と異なり、安定収入が保証されていません。

当月の売上は当月が終わるまで分からないですし、その年の収入がどれくらいになるのかも予測しにくいです。

ですから、フリーランスは普段の生活における支出を抑えて、質素に慎ましく暮らす術(すべ)を戦術として持っていると強いと思います。

自分や家族が不便な思いをせずに楽しく生きていくために最低いくらあれば良いのか?

その金額を把握しておけば、収入の増減に一喜一憂することを抑えられますし、余剰金をどんどん貯金に回すことができます。

売上が大きい月があっても普段の生活レベルを変えないのがポイントです。余剰金は売上が下がった時に備えて貯金をしておく必要があるのです。

事務所を借りるべきではない理由

普段の支出を抑えるポイントとして、固定費を抑えることが最も効果的です。

今年のコロナ禍において直接大きな影響を受けたのが飲食業界ですが、店舗の家賃と人件費が大きな固定費として負担になりました。

材料費であれば売上の減少に合わせて削減できますが、固定費はそのように柔軟に削減することができません。

フリーランスは人を雇わない人が多いので人件費の話は割愛しますが、固定費となる事務所家賃は要注意です。

「一人前の個人事業主として事務所を持たなければならない」。その考え方は、あなたが生み出す価値の本質とは関係ない「イメージ」にお金を払うことに他なりません。

事務所がなくても、大抵のフリーランスは一人前の個人事業主として仕事ができると思います。

例えば、家賃5万円の事務所を借りたとしても、水道光熱費で毎月さらに1万円掛かるでしょう。

そもそも借りる時には仲介手数料、敷金、礼金が掛かり、退去時にはクリーニング代が掛かります。

インターネットを使うために通信回線を入れたら、さらに毎月+5,000円。

自宅から事務所へ通う通勤時間もコストになりますし、早朝や夜中に仕事をしなければならない時、結局あなたは自宅で仕事をするのではないでしょうか?

先程の計算から、事務所に掛かる経費はざっくり月7万円、年間84万円とシミュレーションできます。

家賃は、仕事が順調な時はいいですが、売上が落ちている時にはあなたの事業の大きな足かせになるでしょう。

せっかく場所を選ばないフリーランスという働き方ができるのですから、家賃という固定費は持たないにこしたことはありません。

家賃に使うお金を、投資や貯金へ

年間84万円あれば仕事で使える機材への投資ができますし、機材はものによっては資産にもなり得ます。そちらの方が生きたお金の使い方になりそうです。

また、本や研修、旅行などに当てて自己投資することもできますし、単純に貯金に当てるのもいいでしょう。

自分や家族へのご褒美として、家族旅行などに当てれば家族の幸福度もアップするというものです。

事務所を借りるケースとしては、下記の3つのどれかに当てはまる場合だけにした方が賢明だと考えます。

①十分に儲かっていて大した負担にならない。
②事務所がないと仕事のパフォーマンスが落ちる。
③事務所を持つことで仕事が増える。

それ以外のケースでは、事務所は必要不可欠ではないのですから、そのデメリットに目を向けるべきだと思います。

余計な固定費を持たない働き方。それはストレスの少ない働き方であり生き方だと思います。

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