9.会社員は副業をしよう
みなさん、こんにちは。
副業していますか?
私は2018年から個人事業主なので「副業」という概念がないですが、依頼があればわりと幅広く仕事を行います。
メインは編集者・ライター・カメラマン業ですが、ある時はデザイナー、ある時はWEBディレクター、ある時はコンサルタント…という感じです。それは一人でいくつもの副業をしていると考えることもできます。
お客さんからの期待とニーズがあり、お金が発生すれば、それは仕事です。意外と人間いろいろなことができるものだと思います。
しかし、会社勤めをしていると、自分が所属するセクションの担当する仕事が自分の仕事で、それ以外は専門外。そう考えてしまいがちです。
私が会社員時代に副業を始めたのは2014年でした。仕事を通して知り合った伝統工芸の職人が作った道具の写真を撮って、「こんな使い方をして楽しんでいます」とメールで送ったのが始まりでした。
すると、「今度新商品をつくるので、それを紹介するリーフレットをつくって欲しい」と依頼されました。そこで私はお金をもらうのではなく、ものをもらったり、撮影場所として使う高級旅館に泊まらせてもらったりと、お金以外の対価を頂くことにしたのです。
そのパンフレットができると、今度はその職人さんの知り合いの職人さんから同様の依頼を受け、そこで私は見積もりを出してお金を頂くようにしました。
仕事を終えパンフレットを納品すると、感謝をされ報酬を頂きました。その時私は、「これが仕事というものか」と、会社では経験したことのない感慨と手ごたえを感じたのでした。32歳のことです。
会社とはさまざまな部門の人間が関わり、会社が築き上げてきた信頼や技術やブランド力があって仕事が成り立っています。その中での自分の仕事は「部分」に過ぎず、受け取る給料も一体何に対しての金額なのかさえよく分からないでいました。
自分の給料が安いか高いのか適切なのか分かりませんでした。
一方で、一人で全てを行う副業は、自分の力がどのように他者の役に立つかというのが非常に明瞭でした。
私はその体験を元に、自分が得意な分野でもっと多くの人の役に立てるかもしれないと思うようになり、2016年になると副業で年間100万円を売り上げるようになっていました。
もともと出世欲がないタイプでしたし、管理職になって現場スキルを失う方が恐ろしいと考えていましたので、私は会社の仕事はしっかり力を入れながらもそこで上に行こうとはあまり考えていませんでした。
それよりもしっかりと自分の時間を確保し、副業をすることに力を注いでいたのです。
2018年に独立をすることになりましたが、副業の経験から、「自分の得意分野で人の役に立つことをすれば報酬をもらえる」というシンプルな法則が身に付いていたため、何をするべきかを迷うことはありませんでした。
なぜ副業をするべきなのか?
それは、ビジネス感覚が磨かれるというメリットや、収入を増やせるメリット、会社への依存度を下げるメリットなど、さまざまなメリットがあるからです。
そして、その主体的な取り組みは純粋に楽しいものであり、人生の充実感がアップします。
副業はスポーツやゲームのようでもあり、社会の中で自分の役割を見つけ出す旅のようでもあります。
そして、余暇時間を副業に当てると、自ずと無駄な消費の時間が減るため、支出が抑えられて収入が増え、自然と貯金が増えるのです。
まだ副業をしたことがないという人は、小さなことから挑戦することをお薦めします。
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